夢幻水滸伝
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第三百九十話 献身的に働いてその四
「今やジャマイカ最大の製薬会社ですね」
「実はです」
老婆はマルタに真剣な顔で話した。
「これまでジャマイカにはです」
「こちらの世界のですね」
「これといった製薬会社がなく」
「それで、ですか」
「こうしてです」
「私が立ち上げて」
「はい」
そうしてというのだ。
「ジャマイカの人達が助かっています」
「それでジャマイカ中の薬屋さんがどんどんですね」
「我が社の傘下に入っています」
「それで病院も」
「お薬がなくては」
そうでなくてはというのだ。
「病院もです」
「やっていかれへんですね」
「ですから」
そうであるからだというのだ。
「今や我が社はジャマイカの医療の世界を動かしています」
「そこまでですね、ほなです」
マルタは老婆の言葉を受けて言った。
「ジャマイカの人達をです」
「助けて行かれますか」
「そうしていきたいです」
孫娘に答えた。
「私としては」
「確かにです」
孫娘はマルタの言葉を聞いて真剣な顔でこう言った。
「ジャマイカの医療はまだまだです」
「改善すべきところが多いですね」
「アメリカと比べますと」
「この世界でもアメリカは進んでいます」
マルタは起きた世界のことも含めて述べた。
「技術もシステムも」
「どちらもですね」
「医療についても、そして」
マルタは話を続けた。
「この世界では政策もしっかりしていまして」
「保険等がですね」
「星の人達はそうした政も頭にあるので」
その為にというのだ。
「医療政策もです」
「しっかりしていて」
「はい、かなりのものです」
「左様ですね」
「そのアメリカと比べますと」
そうすると、というのだ。
「ジャマイカはかなりです」
「落ちますね」
「はい、ですから」
それ故にというのだ。
「私としてはです」
「医療をですね」
「お薬だけやなくて」
「企業としてですか」
「充実させていきたいです」
「そうお考えですか」
「勿論利益を得ないとです」
このことについてもだ、マルタは話した。
「あきません」
「会社は利益を得るものです」
老婆は当然といった顔と声で答えた。
「そして社員の人達と家族をです」
「食べていける様にします」
「そうです、またいい商品を売りまして」
「世の人達を助ける」
「そうするものです」
「企業は利益を得ることです」
それが絶対だというのだ。
「ほんまに。そやから利益はです」
「得ますね」
「絶対に」
「そうですね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
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