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金木犀の許嫁

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第六十三話 結婚すべきでない人その一

                第六十三話  結婚すべきでない人
 二人でだ、白華に言った。
「流石にね」
「こんな人とはね」
「結婚したら駄目よね」
「幾ら何でも」
 こう言うのだった。
「どうしようもないわ」
「もうね」
「人というかね」
「ゴミよね」
「ここまで酷いと」
「最早ね」
「そうですね」
 真昼も否定しなかった。
「そうした人は」
「そんな人だってわかったら」 
 夜空は言った。
「暴力や借金がなくてもね」
「その時点ではですね」
「もうね」
「その人がそうですし」
「やがてね」
「どっちもになりますね」
「そうした人ってね」
 さらに話した。
「どんどん堕ちるから」
「それで、ですね」
「よくなることがないから」
 だからだというのだ。
「もうね」
「結婚しないことですね」
「結婚しても」  
 それでもというのだ。
「この人の奥さんがそうしたみたいに」
「離婚ですね」
「そうしてね」 
 それでというのだ。
「去ることよ」
「それがいいですね」
「だってね」 
 白華にさらに言った。
「偉そうに言うだけで相談にも乗ってくれなくて」
「旅行にも行かなくてですね」
「本当に何もしないね」
 そうしたというのだ。
「どうにもならない人と一緒にいても」
「仕方ないですね」
「だからね」 
 それ故にというのだ。
「そうした人と一緒にいても」
「家族にはなれないですね」
「そうよね、しかしその人の一生ってね」
 どうかとだ、夜空は言った。
「何の意味もないわね」
「ただ威張るだけでね」
「それでも何もしなくて」
「本当にね」
 実際にというのだ。
「誰かの為に何をしたこともなくて」
「迷惑をかけるだけね」
「何でも献血も一回もしたことないそうよ」
 真昼はこのことも話した。
「そんなこともしなかったそうよ」
「献血なんて」
 夜空はその話を聞いて述べた。
「もうね」
「誰だってしてるでしょ」
「そうよね」
「その献血すらね」 
 それもというのだ。
「一度もね」
「しない様な人だったのね」
「そうであってね」 
 それでというのだ。 
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