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新ヘタリア学園

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第四千百話  全体として読むと

第四千百話  全体として読むと
 太宰治は他にも童話を題材としたお話を書いています、お伽草紙という一つの作品の中に入れられる形です。
 それで他のお話もありますが。
「瘤取り爺さんに浦島太郎にですわね」
「舌切り雀だね」
 チェコとスロバキアは実際に読んでお話しています。
「日本さんの童話の定番だね」
「そうですわね」
「どれもいい感じだね」
 スロバキアは読んで思いました。
「換骨奪胎が出来ていて」
「ええ、傑作揃いですわ」
「読んでいたら太宰さん独特の語りがあるけれど」
「太宰節はあまりないですわね」
「ああ、あの太宰さんの自虐だね」
「それはあまりなくてですわ」
 そうであってというのです。
「作品をいい感じにアレンジしていまして」
「どの作品も面白いよ」
「そうですわね」
「ただ残酷なお話はね」
「かちかち山だけですわ」
 この作品だけは違います、兎に角桁外れに残酷です。他の作品がそうでないだけに余計に目立つのです。


第四千百話   完


                      2025・5・2 
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