世界の礎
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第十五話 大金をかけその十一
「いいな」
「それでは」
「マスコミも学者も気を付けることだ」
彼等はというのだ。
「実は非常に腐敗しやすい」
「はい、実はです」
洋虎が応えた。
「学者というものは」
「腐敗しやすいな」
「はい」
その通りだというのだ。
「何かと」
「権力を持つとな」
「それを濫用することが見受けられます」
「特に学校ではな」
「義務教育を普及させ」
「大学も増やしているがな」
「何かとです」
学者達はというのだ。
「権力を持つとです」
「それを濫用してな」
「腐敗しやすいです」
「そうだな」
「左様です」
「だからだ」
学者の世界にはそうした傾向があるからだというのだ。
「そちらもな」
「注視すべきですね」
「腐敗しやすい場所には光を当ててだ」
「腐敗を摘発する」
「そうでなければだ」
さもないと、というのだ。
「世の中はおかしくなる」
「左様ですね」
「そして特に過激で排他的な主張を煽る輩はだ」
「マスコミを通じて」
「気を付けることだ、癌になる」
義青は言い切った。
「帝国ひいては世界のな」
「だからですね」
「絶対にだ」
「信用してはならず」
「その輩を調べてだ」
「問題があればですね」
「そこからだ」
さらに言った。
「滅ぼすことだ」
「帝国ひいては世界の為にも」
「世の中生きているだけで害になりだ」
そうであってというのだ。
「生きていてはならない輩もいる」
「生粋の悪ですね」
「残念ながらそうした輩もいてだ」
「そうした輩はですね」
「滅ぼす、いいな」
「帝国の民でもですね」
「民と癌は違う」
決して、そうした言葉だった。
「だからだ」
「癌は取り除くのですね」
「そうする、いいな」
「それでは」
誰もが義青の言葉に頷いた、そうして帝国のそうした世界そして輩にも光を当てる様にした。そのうえで次の動きに入るのだった。
第十五話 完
2025・2・8
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