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新オズのブリキの樵

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第七幕その九

「きっとね」
「出来ますね」
「どうしたら出来るか」
「そう考えることですね」
「それこそが科学だよ」
「そういうことですね」
「科学的と言うべきだよ」
 樵は確かな笑顔と声で言いました。
「本当にね」
「そうですね」
「そう、本当に漫画やアニメの道具やロボットにね」
「今の知識や技術で言うなら」
「空想とはいえ未来のものをね」
「ダ=ヴィンチさんが考えたものを笑う様なものですね」
「全く同じだよ」
 そうだというのです。
「今は出来て生み出せるのに」
「ヘリコプターでも」
「だからね」
 そうであるからだというのです。
「そんなことはとても愚かなことだよ」
「何の意味もないですね」
「そう、無駄でしかないよ」
 樵は言い切りました。
「これ以上はないまでにね」
「出来ない、無理と言って」
「それで得意になっているなら」
「それは無駄ですね」
「愚かなことで」
「非科学的ですね」
「そうだよ、若しそんなことを言う人が科学を言うなら」
 それならというのです。
「その人は科学を語る資格はないよ」
「そうした人なんですね」
「世の中色々な人がいますけれど」
「そうした人はとても非科学的で」
「科学を語る資格すらない」
「そうした人ですね」
「そうだよ、そんな人はオズの国にいないよ」
 樵は断言しました。
「夢も何もない、自己満足だけの人だからね」
「子供の夢を壊すというけれど」
 かかしは思いました。
「そんな人に壊されるものじゃないよ」
「その通りだね」
「うん、とても大きくて強くて」
「奇麗なものだからね」
「そんな下らない人にだよ」
「壊せないよ」
「かすり傷すら付けられないよ」
 そこまでだというのです。
「まさにね」
「そうだよね」
「若しそんなことで本気で子供の夢を壊すって得意になっているなら」
「何処まで下らない人か」
「書いている本も文章も下らないよ」
「絶対にね」
「そうよ、何でもまずはどうしたら出来るか」
 ドロシーも言いました。
「そう考えることからよ」
「全部はじまるね」
「そして進歩していくね」
「そうよ」
 臆病ライオンとトトに答えました。
「何でもね。冒険だってね」
「出来ないじゃないよね」
「出来るだよね」
「そう思ってこそだね」
「出来るね」
「そうよ」
 こう言うのでした。
「本当にね」
「まさにね」
「そう考えて踏み出すことだね」
「若しもよ」 
 ドロシーはさらに言いました。 
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