るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第十二話 試合になりその十七
「結構以上にだし」
「本当に糞親父多過ぎだろ」
りんねも自分の父を見て言う。
「ったく、どうにかならねえのか」
「そういえば竜之介君のお母さんって」
桜は彼女に言った。
「結局わからないのよね」
「逃げたと思うけれどな」
竜之介は桜に答えた。
「けれどどんな人だったかもわかってねえんだ」
「そうなのよね」
「まあよくな」
自分の父を見て言った。
「こんな親父と一緒になってくれたよ」
「そうよね」
「普通はねえからな」
「結婚するなんてね」
「ああ、乱馬の親父も大概だけれどな」
それでもというのだ。
「うちの親父も負けてねえからな」
「貴様父をそんな目で見ておるのか!」
「当たり前だろ」
泣く自分の父親に怒って反論した。
「いつも碌でもねえことしやがって」
「だから父親が悪い家多過ぎだろ」
朱美も思ったことだった。
「とんでもない割合でな」
「そう思うと父ちゃん立派だな」
賢太郎はこう思った、そのうえで自分の父親を見て微笑んでそれからこんなことを言ったのであった。
「目立たないって言われても」
「いい父ちゃんだろ」
「ああ」
母親の言葉にも微笑んで頷いた。
「そう思うよ」
「こうした父ちゃんが一番いいんだよ」
「本当にな」
「その通りだよ」
りんねも賢太郎に言った。
「まともな父ちゃんはな」
「それだけでいいんだな」
「ああ」
そうだというのだ。
「わかるだろ」
「心からな」
「そうだよ、ったくうちの親父もだからな」
「酷いよな」
「最悪だろ」
「俺もそう思うよ」
「本当にな」
「うちのお父さんは本当にましね」
かすみは心から思った。
「やっぱり」
「そうよね」
なびきは姉の言葉に頷いた。
「見てたらね」
「早乙女のおじ様程じゃないし」
「竜之介君やりんね君のお父さんよりずっとだし」
「ましよね」
「遥かにね」
姉妹で話した。
「私達には優しいし」
「いつも親として接してくれて」
「そうよね」
あかねも言ってきた。
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