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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第十二話 試合になりその十五

「それでだ」
「また強くなるの」
「そうなるつもりだ」
「今度はどんな生きものの泉に入るのよ」
 瞳が問うた。
「それで」
「阿修羅にするか」
「阿修羅って」
「前にてこずったからな」
 だからだというのだ。
「あいつみたいにな」
「お顔が三つに手が六本ね」
「その姿になってな」 
 そのうえでというのだ。
「より強くなろうかって考えている」
「そうして強くなれるのはいいにしても」
 赤城はパンスト太郎の言葉を聞いて思った。
「ちょっとな」
「何か滅茶苦茶な姿にならへんか?」
 テンも言ってきた。
「牛に乗って鶴と鰻持った雪男に蛸やろ」
「そこに阿修羅ってなるとな」
「もうな」
 それこそというのだ。
「訳がわからへんな」
「そうだよな」
「まあ本人がええんやったらええけどな」 
 テンはそれならと述べた。
「俺等が口出しすることやないわ」
「そうだよな」
「ああ、強くなることはええことやしな」
 このこと自体はというのだ。
「そこで性根が変わらんけどな」
「俺達はな」
「そうしたもんやけどな」
 それでもというのだ。
「強くなるんやったらな」
「いいな」
「ああ、また会った時にな」
「その時の俺を見せてやる」
「期待して待っとくわ」
 こうパンスト太郎に言った。
「俺もな」
「それじゃあな」
「さて、ゴミを拾い終わったらな」
 りんねが言った。
「ヘリコプターで帰るけれどな」
「どうしたんですか?」
「いや、普通にそんなのに乗って通学とかな」
 六文に話した。
「普通はないな」
「大金持ちですよね」
「俺なんか家がなくてな」
「学校に住み込んでいる位ですからね」
「金がなくてな」 
 そもそもというのだ。
「そうだしな」
「貧乏人はとことん貧乏ですね」
「格差社会ってやつだな」
「本当にそうですよね」
「また君の貧乏さは凄いね」
 五寸釘が言ってきた。
「極端だよ」
「しかも俺のせいじゃないしな」
「魂子さんとだね」
「親父もいてな」
 それでというのだ。
「そんな生活があるなんてな」
「夢みたいです」
 六文も言った。
「本当に」
「全くだな」
「君を見てると」 
 五寸釘はあらためて言った。 
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