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第百六十七話 文化祭最後の日その一

                第百六十七話  文化祭最後の日
 富美子は起きて寝袋から出てまずは顔を洗った、そうしてから朝食の食パンに苺ジャムを塗って口に入れてから言った。
「今日で終わりね」
「文化祭もね」
 かな恵はミルクを飲みつつ応えた。
「もうこれでね」
「そうよね」
「長い様でね」
「あっという間だったわね」
 富美子はこう返した。
「ここまでね」
「そうよね」
「それでね」 
 富美子はさらに言った。
「今日の最後でキャンプファイアーね」
「それやるのよね」
「文化祭の最後っていうと」
「キャンプファイアーってよくあるお話だけれど」
「うちの学園もやるのね」
「そうね、それじゃあね」
 それならというのだ。
「私出るわ」
「私もよ。それでね」
 かな恵は富美子に話した。
「鳴海っちと踊るわ」
「そうするの」
「ええ、是非ね」
「じゃあ私もね」
「二人で踊るのね」
「そうするわ」
 かな恵に笑顔で話した。
「彼氏いる娘は皆ね」
「そうするわね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「明日はお休みで」
「明後日からまた学校よ」
「そうよね」
「普通の学校生活に戻るわ」
「普通って言っても」
 富美子はパンを食べて牛乳を飲んでからさらに話した。
「うちの学校はね」
「かなり独特よね」
「世界中から人が集まって」
「毎日賑やかでね」
「そうであってね」
 それでというのだ。
「普通の学校生活っていっても」
「他の学校とは違うわね」
「かなりね」
「そうなのよね」
 かな恵に笑って話した。
「これが」
「私達の学校の場合は」
「文化祭っていう大きなお祭りが終わっても」
「毎日が小さなお祭りみたいな感じね」
「そうよね」
「けれどそれがいいのよね」
 かな恵も食パンに苺ジャムを塗って食べている、だがその量は富美子の方が多くかな恵は幾分少なく塗っている。
「賑やかで楽しくて」
「ええ、しかもね」
 富美子はさらに話した。
「前向きな感じよね」
「うちの学校ってね」
「何でもね」
「前向きだとね」
 かな恵はそれでもと話した。
「それだけで違うわね」
「何でもね」
「後ろ向きで暗いと」
 そうであると、というのだ。
 
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