皮膚病を乗り越えた犬達
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第二章
ワクチンも打ち特に皮膚病の治療にあたった、薬浴をじっくりと行い。
「すっかりよくなったな」
「はい、一週間続けまして」
マーチンはかなりよくなった三匹を見つつミッチェルに話した。
「この通りです」
「毛も戻ってきてるな」
「健康にもなっています」
「そうだな」
「よかったです」
心からほっとしてだ、彼は言った。
「一時はどうなるかと思いましたが」
「酷いものだったからな」
「はい、ですが」
「じっくりと治療してな」
「治りました、それで名前ですが」
マーチンはこちらの話もした。
「母犬はデヴォンナ、子供達はそれぞれポーシャにローランドと」
「名前付けたんだな」
「そうしました」
そうだというのだ。
「それで」
「そうなんだな」
「はい、そして」
それでというのだ。
「とても優しくて穏やかな娘達なので」
「里親も探せるな」
「必ず、病気が治りますと」
かなりよくなっている彼女達を見つつ話した。
「顔立ちもいいですし」
「三匹共な」
「ですから絶対にです」
「心ある人が好きになってくれてな」
「幸せにしてくれます」
「そうだな、大変だったけれどな」
保護された時は皮膚病でというのだ。
「けれどな」
「ええ、これからはです」
「幸せになるな」
「絶対に」
マーチンはミッチェルに笑顔で言った、そしてだった。
三匹は病気が完全に回復すると里親が募集されすぐに三匹揃って同じ家庭に家族に迎えられた。そしてマーチン達に家での幸せな暮らしの様子を伝えたのだった。
皮膚病を乗り越えた犬達 完
2025・4・23
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