| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百六十六話 一家心中その十二

「ちゃんとした理由でね」
「受け取るべき人はね」
「受け取って」
「暮らして欲しいわね」
「何か世の中弱い人はね」
「ああ、見捨てろってね」
 その様にとだ、かな恵も話した。
「言う人いるわね」
「所謂社会的弱者の人達をね」
「障害持ってる人ととかね」
「切り捨ててね」
「野垂れ死にかそれが嫌なら自分で解決させろって」
「解決出来ないから国が助けてるのに」
「そうした人達に冷酷で」 
 かな恵はそれでと話した。
「切り捨てて予算の無駄遣いを減らす」
「そんなこと言う人いるわね」
「そんな人が若しよ」 
 焼きそばの中の豚肉を食べてから言った、豚肉からベーコンもソーセージも食べてそれからまた話した。
「身体とか心がおかしくなって」
「働けなくなったりしてね」
「それで切り捨てろって言われたら」
「どれだけ怒り狂うか」
「結局ね」
 かな恵はさらに言った。
「そんな人って思いやりがなくて」
「優しさがなくてね」
「それで自分がそうなるかも知れない」
「そうしたことも考えない」
「そんな人達よね」
「自分が強者と思って」
 一華は焼きそばの中のキャベツやもやしを食べつつ応えた。
「強いから何をしてもいいとか」
「そんな考えの人よね」
「そんな人が弱者になっても」
「助けたくないわね」
「どうせ自分がそうなったらね」
 障害等を持って仕事や生活に支障が出た時はというのだ。
「もうね」
「助けろって必死に喚くわね」
「そして助けないとね」
「物凄く怒るのよね」
「自分のことになったらね」
「誰かが助けるのが当然」
「それで助けてもお礼も言わない」
 そうした輩はというのだ。
「そんなものよね」
「絶対にね」
「自分だけ助けろとか」
「他の人は知るか」
「そんな風よね」
「本当に思いやりとかなくて」
 こう話してだった。
 かな恵はあらためてだ、一華に言った。
「こうした人も最低よね」
「本当にね」
 一華も完全に同意だった。
「思いやりがなくて自分のことしかない」
「そんな人と一緒にいたくないわね」
「どうせ偏見も強くて碌な人についていかないし」
「何かそんなこと言う人ってそうなのよね」
 かな恵は一華のその話に応えて言った。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧