おぢばにおかえり
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第八十四話 日常を過ごせるのもその四十六
「それって」
「デートですか」
「そうよ、そういえば」
さらに思いました。
「神殿一緒に参拝したり」
「回廊歩いたり」
「あと東寮まで送ってもらったり」
「教会の近く案内してもらったりしましたね」
「お墓地参拝させてもったこともあったわね」
このことも思い出しました。
「これってね」
「デートですか」
「そんな気がしたけれど」
「どうですかね」
新一君は凄く嬉しそうに言ってきました。
「それは」
「どうかって」
「いや、先輩がそう思われるなら」
「ふと思っただけれどね」
「違いますか」
「そうかもね」
考えましたがすぐに考えなおしました。
「案内させてもらうから」
「そうですね」
「別にね」
本当によく考えてみればです。
「デートでもないわね」
「そういうことで行きましょう」
「まあ千里ちゃんはこれからだよ」
次郎さんが笑って言われました。
「本当にね」
「といいますと」
「言ったままだよ、兎に角ね」
「私はこれからですか」
「本当にね、だからね」
それでというのです。
「これからもね」
「いさんでいくことですね」
「阿波野君の案内も受けてね」
そうしてというのです。
「奈良県よく見て来るんだよ」
「そうしてきます」
「阿波野君も宜しくね、多少強引でもいいよ」
「いや、強引なんてとても」
何故か新一君はここで思いきり戸惑って次郎さんに応えました。
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