夢幻水滸伝
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第三百八十八話 提督と戦う為にその一
第三百八十八話 提督と戦う為に
アレンカールは仲間達に話した。
「インペルちゃんの職業は提督でしょ」
「種族は鰐人でして」
ファラが付け加えた。
「水での戦が得意です」
「かなりのものよね」
「海のモンスターも多く倒していまして」
「海賊討伐もね」
「お見事です」
「実は海からも攻めるつもりなのよ」
アレンカールはこのことも話した。
「そやけどね」
「海となりますと」
「そう、あたいでもね」
神星で六将星の一人である自分でもというのだ。
「危ういわ」
「そうですか」
「そやからね」
だからだというのだ。
「ここはあたい達も水での戦の専門家を仲間にしたいわ」
「戦を行う前に」
「ええ、今のうちにね」
こう言うのだった。
「そうしたいわ」
「そうですか」
「それでよ」
仲間達にさらに話した。
「キューバのインファンテちゃんを仲間にするわ」
「ああ、あいつですか」
エチェニケは彼の名前を聞いて声をあげた。
「カリブ海を支配している」
「ジャマイカのマルタちゃんと一緒にね」
「キューバを拠点として」
「そう、あの子をね」
「マルタちゃんと一緒にですか」
「仲間にするわ、そうしてね」
そのうえでというのだ。
「インペルちゃんに対するのよ」
「水での戦が強いあの人に」
「そう、そしてね」
アレンカールはさらに話した。
「正直挟み撃ちになるのも避けたいのよ」
「といいますと」
「今中南米は四つの勢力に分かれてるわね」
エチェニケに話した。
「あたい達南米北部を掌握している勢力と」
「インペルさん達南部の勢力とですね」
「インファンテちゃん達カリブ海の勢力とね」
今話している彼等にというのだ。
「中米のルルフォちゃん達ね」
「合わせて四つですね」
「あたい達は中南米最大の勢力やけど」
それでもというのだ。
「三つの勢力に囲まれているわね」
「そうなれば」
アレンカールの今の言葉にだ、ニキータははっとなって言った。
「インペルさんがあたし達と対するなら」
「そうでしょ、インファンテちゃんかルルフォちゃんとよ」
「手を結びますね」
「そしてよ」
「あたし達を挟み撃ちにしますね」
「そうよ、あたい達に勝とうと思うなら」
それならというのだ。
「自分達だけではね」
「劣勢ですね」
「そやからね」
だからだというのだ。
「ここはね」
「どちらか、両方の勢力とですね」
「手を結ぶわ、その前にね」
「こちらがですね」
「手を結ぶのよ、ただルルフォちゃん達はもうね」
彼等はというと。
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