| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百八十七話 南米への帰路その十四

「迅速にね」
「そうしますか」
「戦をしてもね」
 それでもというのだ。
「それはすぐに終わらせる」
「戦はかなりの国力を使います」
 ガブリエラはこのことを話した。
「そやからですね」
「そうよ、国力を消耗するものだから」
「短期決戦ですね」
「それを目指してね」
 そうしてというのだ。
「実行するのよ」
「そうすることですね」
「さもないとね」
 そうでなければというのだ。
「悪戯に国力を消耗してね」
「国を傾けますね」
「そうしてしまうわ」
 こう言うのだった。
「そやからよ」
「ここはですね」
「短期決戦よ」 
 それで終わらせるというのだ。
「全面戦争を行ってね」
「全力で戦い」
「すぐに終わらせるわ」
「それでは」
「それですね」
 マリアはアレンカールの言葉に苦い顔で述べた。
「ほんまそうせんとです」
「ガブリエラちゃんが言った通りにね」
「国が傾きます」
「そうなるわ」
「それが戦です、起きた世界の我が国は」  
 マリアは苦い顔で自国の話をした。
「ほんまにです」
「長い戦をしてね」
「とんでもないことになりました」
「ええ、あたい達の国ともだったけれど」
「戦はです」
「ほんまに物凄く国力を使うから」
「やるならです」
 それならというのだ。
「短気に限ります」
「その通りよ」
「ほんまに」
「そやからね」  
 だからだというのだ。
「百二十万以上の軍を動員するわ」
「百二十万ですか」 
 その数を聞いてだ、セスペデスは唸った。
「それはまたです」
「かなりの数ね」
「はい、やはり」
「それだけの数を動員しないとよ」
「すぐには終わらへんですか」
「ええ、やるからには全力でね」
 それでというのだ。
「そこまで動員せえへんとね」
「我々の戦力の殆どですね」
「百二十万になるとね」
 そこまでの数になると、というのだ。
「かなりのものね」
「そうはあらへん数です」
「それでその数でもね」
「戦いますね」
「ええ、ほな戦の準備に入るわよ」
「わかりました、では準備が整い次第」
「いえ、それと共にね」 
 だがここでだった。
 アレンカールは仲間達に言った、既に彼は頭の中で彼の戦略を立ててそのうえで動きはじめていた。


第三百八十七話   完


                   2025・1・23 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧