ヘタリア学園
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第千五百八十三話 やっぱり駄目
第千五百八十三話 やっぱり駄目
何とか力を振り絞ってです。イギリスとフランスはスイスに対してあのことを言うのでした。
「実はリヒテンシュタインをな」
「生徒会長にと思ってるんだがな」
「それで我輩に話をしに来たのか」
「ああ、どうだ?」
「悪い話じゃないだろ」
まずはこう言う二人でした。
「妹が生徒会長ってな」
「どうだよ」
「そうであるな」
スイスは二人の話を聞いてです。まずは一呼吸置きました。そうしてそのうえで出してきた言葉は何かというとです。
「あいつには向かないであるな」
「そうか、やっぱりな」
「駄目か」
「御前もどうなのだ」
落胆する二人に続いて妹にも尋ねるのでした。
「それでどうなのだ」
「私も。そういうことは」
リヒテンシュタイン自身もあまり積極的な様子は見せません。こうしたところは実に控えめな彼女らしいと言えばらしいと言えましょう。
「やっぱり」
「そういうことである」
こうしてあっさりとこの話は終わりました。何事もなかったかの様にです。
第千五百八十三話 完
2010・9・7
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