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甘い酒をなめるな

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第二章

 実際に飲み会に参加した、そして飲みやすい酒を店員に聞いてそれならとカルーアミルクを頼んで飲んだが。
「甘くて飲みやすいです」
「ああ、そのお酒はそうよ」
 智子は隣の席から答えた。
「飲みやすいわ」
「はい、これなら大丈夫です」
「飲めるのね」
「私でも。じゃあいただきます」
 笑顔で言ってだった、玲奈はカルーアミルクを飲んだ。飲みやすいので二杯三杯と飲んでいった。この時玲奈はこうした酒もあってよかったと思った。
 だが翌日出勤してだ、智子に言った。
「ちょっと二日酔いです」
「飲み過ぎたの」
「カルーアミルクを」
「甘くて飲みやすいから」
「ついついです」
「そう、甘くて飲みやすくてもね」 
 それでもとだ、智子は玲奈に話した。
「お酒はお酒だから」
「それで、ですね」
「飲み過ぎたらね」
 そうすると、というのだ。
「よくないのよ」
「お酒への体質は変わらないですね」
「飲む方のね」
「そうですね、気を付けます」
 智子に反省している顔で答えた。
「これからは」
「そうしてね。飲みやすくてもね」
 智子はそれでもと話した。
「お酒はお酒よ」
「甘くても」
「アルコールが入っているから」
「気を付けます」
 玲奈はまたこう答えた、そしてこれまで以上にお酒には気を付けることにした。そのうえで飲み会にも参加していったのだった。


甘い酒をなめるな   完


                  2025・4・17 
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