甘い酒をなめるな
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第一章
甘い酒をなめるな
OLの川上玲奈は酒に自信がない、すぐに酔う。だから酒は選ぶ方だ。黒髪をロングにいた楚々とした外見で清楚な感じである。小柄で胸はそこそこで腰つきはいい方だ。
それで会社の飲み会でも酒は選ぶが。
「あまりです」
「飲めないわね、玲奈ちゃん」
「はい」
先輩の前川智子に話した、智子は背が高く黒髪をショートにしている。丸いはっきりした目で明るい顔相で一六六程の背でスタイルもいい。その智子に話した。
「私は」
「そうよね、けれどね」
「それでもですよね」
「飲み会に参加したら」
「飲むことですね」
「全く飲めない訳じゃないでしょ」
「少しなら」
玲奈は真面目に答えた。
「飲めます」
「だったらね」
「それならですか」
「ええ、お口を付ける位でもいいから」
「飲むことですね」
「私は好きだけれどね」
智子は笑顔で話した。
「お酒は」
「先輩は大好きですよね」
「そう、だからね」
「飲み会も楽しみね」
「ええ、飲めないなら仕方ないけれど」
「飲めるならですね」
「飲むのが社会人の礼儀だからね」
そうであるからだというのだ。
「今もそうした考えあるのは事実だし」
「それじゃあ」
「飲んでね」
「わかりました」
智子の言葉に頷いてだった。
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