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黄金バット第五十八話 ナゾー博士無数の円盤編隊

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第二章

 ですがUFOはとても動きが速かったのです、しかも上下左右に自由自在に動き自衛隊の戦闘機のバルカン砲もミサイルも全く当たりません、地上からミサイルや対空砲を撃っても全く同じでした。
「何て速さだ」
「しかもとんでもない動きだ」
「これでは攻撃が当たらないぞ」
「一体どうすればいいんだ」
 人々は頭を抱えました、時間だけが過ぎていきこのままでは本当に京都の街が攻撃されてしまう、誰もがそう心配した時です。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「!この笑い声は!」
「間違いないぞ!」
「京都タワーだ!」
「京都タワーの一番上にいるぞ!」
 見れば京都タワーのまさに一番上のところにでした。
 黄金バットが立っていました、両足を開いて仁王立ちをしてです。
 両手を腰の横に置いて裏地が赤い漆黒のマントを風にたなびかせ颯爽と立っています。正義の魔人は高笑いを終えるとです。
 ステッキを出してそこにある宝石を前に突き出しました、すると宝石から虹色の光線が出てその光が京都の空を覆い。
 全てのUFOを包み込みました、そうするとでした。
「UFOの動きが止まったぞ」
「全てのUFOがそうなったぞ」
「これなら大丈夫だ」
「攻撃出来る」
「倒せるぞ」
 皆すぐにこのことがわかりました、そして一機一機確実に攻撃していきました。UFO達は攻撃を受けるとです。
 空中で爆発して消え去っていきました、どのUFOも破片一つ落とさず撃墜しても京都の街には落ちませんでした。そして人々がUFOを全て撃ち落としますと。
 ナゾ―博士はまた画面に出てきました、そうしてこう言ったのでした。
「今回は私の負けだ」
「ナゾー博士が敗北を認めたぞ」
「京都の街は救われたぞ」
「危ないところだったが何とかなったぞ」
「また会おう」
 最後にこう言ってでした。
 ナゾー博士は全ての画面から姿を消しました、こうしてでした。
 京都の街は救われました、皆そのことを喜ぶ前に今回もピンチを救ってくれた黄金バットに感謝の言葉を贈ろうとしました、ですが。
 黄金バットはその前に何処かへと飛び去っていました、皆その彼を見送って思うのでした。
「今回も何も言わずに去っていく」
「ヒーローはじぶんなのに」
「いつも素晴らしいことだ」
「だからこそ黄金バットは凄いんだ」
「黄金バット有り難う」
「今回も有り難う」
 こう言葉を贈るのでした、彼がその場にいなくてもその活躍に。そして誰もが何も語らないヒーローに心から感謝するのでした。


黄金バット第五十八話   完


                  2024・7・28 
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