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世界の礎

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第十三話 アフリカ掌握その三

「しかとだ」
「守っていきますね」
「そうする、今は主に石炭を用いているが」 
「燃料にですね」
「そうしているが」 
 それがというのだ。
「石油も導入する」
「石油ですか」
「それにダムを建設していき治水とだ」 
 それと共にというのだ。
「水力を応用してな」
「そうもしてですか」
「水力発電も行う、また風力もだ」
「用いますか」
「科学に魔術、錬金術に精霊の力とな」
「あらゆる技術を用いますか」 
 技術大臣のアーノルドが言ってきた。
「そうしますか」
「そうして電力を得るのだ」
「今ではです」
 アーノルドは電力と聞いてすぐに言った。
「電力は帝国の柱の一つです」
「国を動かすエネルギーになっているな」
「まさに」
「電力はこれからさらに必要になる」
 義青は強い声で述べた。
「だからだ」
「その電力の源としてですか」
「水力も風力も使い」
 そうしてというのだ。
「火力で石油もだ」
「用いますか」
「また石油はガソリンにもなるからな」
「燃料にもですね」
「そうもなるから尚更だ」
「重要になりますか」
「だから採掘していきな」
 そうしてというのだ。
「用いていく」
「これからは」
「そうする、そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「よりだ」
「帝国を豊かにしますか」
「その石油の技術もだ」 
 これもというのだ。
「アフリカにもたらす」
「そうして発展させるのですね」
「そうだ、そして勿論学校も多く建て」 
 そうもしてというのだ。
「義務教育もだ」
「導入しますね」
 ササが応えた。
「あの地でも」
「そうしていく、そうすればだ」
「アフリカの者達も帝国の民となる」
「何度も言うが人の違いはどうということはない」
「教育によって変わる」
「種族の差もそうでありな」 
 そしてというのだ。
「住む地域や文化の違いもだ」
「教育でどうとでもなるのですね」
「個人の努力でもな」
「だからですか」
「偏見は持たないことだ」
 こう言うのだった。
「決してな」
「そんなものなので」
「偏見はだ」
 これはというと。
「国を乱す」
「差別を生み」
「差別はな」
 これはというのだ。
「国を乱し分ける」
「その元ですね」
「中にはだ」
 義青はさらに言った。 
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