博士の挑戦状
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第二百三十九話
第二百三十九話 飲むと
小田切君はブランデーティーとバウンドケーキを楽しんだ、そのケーキにもブランデーが入っていた。
「ブランデー尽くしですね」
「これもまたよしであろう」
「はい、ですがお酒入って」
紅茶の中のそれがというのだ。
「指の動きにもです」
「影響が出るな」
「はい、ですから」
そうなるからだというのだ。
「もうゲームは」
「せぬか」
「シューティングやアクションは」
こうしたゲームはというのだ。
「止めます」
「今日はか」
「指の動きが少しでも悪くなると」
酒が回ってというのだ。
「やられますから」
「どうしてもじゃな」
「はい、ほんの少しの違いが」
指の動きのそれがというのだ。
「大きいですからね」
「そうであるな」
「ですから」
そうであるからだというのだ。
「今日はです」
「シューティングゲーム等はせぬか」
「やるにしましても」
それでもというのだ。
「RPGとかにします」
「指の動きが影響せぬな」
「それでじっくり考えられる」
プレイにあたってというのだ。
「そっちにします」
「そうするか」
「はい、考えもです」
こちらもというのだ。
「酔っていますと」
「影響が出るな」
「動体視力もでして」
「咄嗟に動きにくくなるな」
「そこれが大きいんで」
「せぬな」
「本当にRPGとかにします」
「それがよい、飲んだらじゃ」
「シューティングとかはしない」
「賢明な判断だと思うぞ」
「特に僕はそうした体質なんで」
ブランデーティーを飲みつつ話した、紅茶からはブランデーの香りが漂いその香りだけで酔いそうであった。
第二百三十九話 完
2025・1・25
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