新オズのブリキの樵
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第四幕その十
そこにいます、水族館はお池の中に浮かんでいる様でした。
「うわ、何か」
「本当にお池の中にいるみたいだね」
「お池の中とつながっていて」
「水槽は密封されてないし」
「本当にお池の中にいるみたいだね」
「そうなんだ、この水族館は特別な造りでね」
カエルマンはジョージ達五人にお話しました。
「水族館の中に水路が巡っていて」
「そこからですね」
ジョージはその水路にガーが行き来しているのを見て観てました。
「それぞれの生きもののコーナーに入るんですね」
「それで僕達が観られるんですね」
カルロスは鯰を観て言いました。
「こうして」
「大きな水槽にもいますね」
恵梨香はとても大きなヘラチョウザメを観ています。
「ああして」
「床もガラスになっていて」
カルロスは自分達の下を泳いでいる鱒に気付きました。
「色々なお魚が観られますね」
「上もそうで」
恵梨香は見上げて鮭の群れを確認しました。
「本当にお池の中にいるみたいです」
「そうした造りなんだ、頑丈なガラスで造っているから」
水族館はというのです。
「お水が入ることもないし」
「凄いですね」
「水族館にも来られてよかったです」
「物凄く見応えがあります」
「入ってよかったです」
「本当に」
「そう言ってくれて嬉しいよ、あとこのお池にいる生きものは全種類この水族館に来てくれるけれどね」
それでもというのでした。
「恐竜はいないからね」
「チャンプとかですね」
ジョージが応えました。
「外の世界の」
「うん、外の世界では恐竜がいるという湖があるね」
「アメリカにもありまして」
それでというのです。
「五大湖の方にです」
「確か北のカナダとの国境にある」
「はい、そちらにいるという」
そうしたというのです。
「恐竜じゃないかと言われている生きものです」
「外の世界では確か」
カエルマンは思い出した様に言いました。
「恐竜は絶滅したと言われているね」
「はい」
ジョージはその通りだと答えました。
「それは」
「そうだね」
「ですが一説にはです」
それがというのです。
「まだ生き残っているとです」
「言われています」
「チャンプ以外にもです」
「ネッシーやミゴーやモケーレ=ムベンベとか」
「日本にもイッシーやクッシーのお話があります」
五人でカエルマンにお話します。
「海にもそうしたお話がありまして」
「シー=サーペントがそうとも言われています」
「南アフリカの海で観たとか」
「ベトナムの方でとか」
「カナダやオーストラリアで死体が打ち上げられたとか」
「色々なお話があるね、けれどね」
カエルマンはそれでもと言いました。
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