世界の礎
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第十二話 生贄ではなくその五
「会社の経営と同じくする」
「牧場を経営させても」
「今帝国で多くの企業が育っているが」
「働く者のことも考えますね」
「労働条件を法で決めてだ」
そうしてというのだ。
「確かな立場にする、巨大な資本は生まれていいが」
「横暴は許さないのですね」
「そうしていく、また」
義青はこうも言った。
「新聞が出ているな」
「はい」
今度は洋虎が応えた。
「そうなっています」
「大々的に発展させるのだ」
「連合全土で」
「そうする、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「世に情報をもたらす」
「迅速に広く」
「そうだ、しかしだ」
「しかしといいますと」
「気を付けることだ」
こうも言うのだった。
「新聞、マスコミにはな」
「何故でしょうか」
「若しマスコミが嘘を言えばどうなる」
「嘘が広まります」
洋虎は即座に答えた。
「その時は」
「そうだな」
「そして嘘が真実となり」
「世を乱しもするな」
「恐ろしいことです」
「嘘が真実になるならな」
「それだけで」
まさにというのだ。
「恐ろしいことだ」
「そうだな、だからな」
それでというのだ。
「そうならない様にだ」
「気を付けるのですね」
「情報を独占するのだ」
マスメディアのこの特質も話した、義青は起きた世界のインターネットのSNSまで含めたそれを見て来たことから話した。
「そうなるとどうなるか」
「情報はそれだけで力なので」
「大きな力を持つな」
「はい、金もです」
これもというのだ。
「集まります」
「情報の下にな」
「情報と金を持ち」
「非常に大きな力になる」
「だからですね」
「マスコミの嘘や偏った意見はな」
そういったものにはというのだ。
「法で禁じる」
「そうしますか」
「そしてだ」
義青は話を続けた。
「厳罰もだ」
「適用しますか」
「マスコミの悪事にはな」
「新聞を中心に」
「これまでも出ていたが」
新聞の様なものはだ。
「瓦版等な」
「新聞はさらにですね」
「企業が経営して発刊してだ」
「民に読ませるのですね」
「そうなるが嘘や偏った記事はな」
そういったものはというのだ。
「許さず煽る記事もだ」
「若しもです」
すぐにカニが言ってきた。
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