世界の礎
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第十二話 生贄ではなくその四
「いいな」
「それでは」
「その様にな」
こう話してだった。
義青はアンデスの王国も降しマハキシュを王のままとした、そして他の国々も掌握し南米全土も掌握した。無論カリブ海もだ。
だがここでだ、彼は言った。
「アマゾンは調査隊を常に送るが移住は川の流域だけにする」
「密林の開拓はされないのですね」
ヤクが言ってきた。
「農地の開墾等は」
「無理だ、あの地はあまりにも木々が多くだ」
義青はすぐに答えた。
「ケモノヤモンスターも多い」
「だから街を置くだけですか」
「そうする、間違っても生身で一人で入るとな」
人がというのだ。
「どうなるか」
「忽ち獣やモンスターの餌食となります」
ヤクもそうすればと答えた。
「まさに」
「そうだな、あまりにも過酷な場所だからな」
「調査隊を送るだけで」
「開拓はしない」
アマゾンはというのだ。
「その自然も守る」
「環境保護も行いますね」
「そうだ」
政としてというのだ。
「その様にもだ」
「行っていき」
「川辺に街を置くだけでいい、木の伐採はしてもな」
「多くはしないですか」
「また伐採した分はな」
その後はというと。
「他の地域と同じでな」
「植林しますね」
「そうもする、だがくれぐれも迂闊に入るな」
絶対にというのだ。
「密林にも川にもな」
「獣やモンスターが多いので」
「そして強いからな」
「だからですね」
「アマゾンとサハラ砂漠はこの世界の魔境だ」
義青はこうも言った。
「だから迂闊に入るとな」
「餌食になるだけですね」
「獣やモンスターのな、環境も過酷だ」
アマゾンはというのだ。
「だから積極的にはだ」
「入らずにそのままにする」
「そうする、いいな」
「それでは」
「そして他の地域をだ」
「開発していくのですね」
「そうする、ブラジルでもそうしていき」
この地域でもというのだ。
「アルゼンチンでもだ」
「そうしていきますか」
「牛を大々的に飼育し」
この家畜をというのだ。
「肉に父に革をな」
「生み出しますね」
「そうしていく、またそこで地主が出ない様にだ」
「法を行き渡らせますね」
「やはり土着の大きな勢力はないに限る」
国にというのだ。
「武力も暴力もだ」
「持たせず」
「奴隷かその様な者達も持たせない」
決してというのだ。
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