夢幻水滸伝
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第三百八十六話 南極調査その二
「そして警戒心も強い」
「色々揃ってるな」
「そや、それでや」
そうであるからだというのだ。
「センサーになってくれる」
「獣やモンスターに対してのな」
「過酷な自然に対してもな」
「勘もええから危険を事前に察してくれるな」
「そや、センサーは多い方がええしな」
それにというのだった。
「戦力にもなるしな」
「賊やモンスターと戦っても」
「それでや」
「犬は殺さんな」
「皆最後まで連れて行って死んでもな」
「復活させるな」
「そうする、皆で生きて帰る」
エチェニケは強い言葉で言った。
「ええな」
「ここにおる全員でやな」
「そうするで」
「ほなな」
「今から出港して」
マリアは海を見て話した、今彼等はリマから近い港町に停泊している艦にいるのだ。
「そしてやな」
「南極に行くで」
「そうするね」
「一番頑丈で大きな艦や」
ペルーでとだ、エチェニケは話した。
「この艦に乗ってな」
「南極に行くんやね」
「ああ、そうしよな」
「ほなね」
「出港や」
これよりとだ、エチェニケはこう言ってだった。
準備が全て整うと出港させた、そうしてだった。
まずはニュージーランドに向かった、そしてこの国の港に着くとこの国の星の者であるマーガレットの出迎えを受けて言われた。
「何でも言うてや」
「助けてくれるか」
「当たり前やで」
ピエトリに笑って応えた。
「私も星の人やし南極で何かあったのは聞いてるし」
「それでか」
「私自身は行くことが出来へんけど」
「忙しくてやな」
「ニュージーランドにいる星の人は私だけで」
そうした状況でというのだ。
「オセアニアも色々あって」
「大変やな」
「そやから行かれへんねん」
南極、その地にというのだ。
「そやからせめてな」
「私達に協力してくれるか」
「ここを中継地にして休んで」
そうしてというのだ。
「ものも備えてや」
「何かと買わせてもらってええんやな」
「そや、南極は遠い」
このことをだ、マリアは話した。
「そやからな」
「ここで休んで」
「そうして英気を養って」
そのうえでというのだ。
「行くんや」
「そうしてええな」
「そや、それで飲んで食べることも」
そうしたこともというのだ。
「したらええわ、羊のお肉もあれば」
「マトンにラムに」
「それにキーウィもあるで」
「ニュージーランドというたらキーウィやな」
もう一人のマリアであるマリア=ロア=パストスが応えた、実は二人は生まれた国は違えど名前が同じで同じ年齢であるので知り合ってから結構仲がいいのだ。
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