夢幻水滸伝
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第三百八十六話 南極調査その一
第三百八十六話 南極調査
ピエトリ、セスペデス、マリア、エチェニケの四人は同じ軍艦に乗り込んだ。軍艦はエチェニケが用意したものであり頑丈な戦艦であった。
その戦艦に必要な物資に食料、優れた兵に学者に科学者達にだった。
犬達も乗せた、マリアはその犬達を見てエチェニケに言った。
「この子等が鍵やね」
「ああ、南極調査のな」
エチェニケはその通りだと答えた。
「この子等に橇を曳かせてな」
「南極を調査するな」
「そや、アムンゼンさん達みたいにな」
「自分かなりあの人お手本にしてるな」
「ああ」
その通りだと答えた。
「ほんまにな」
「そうやな」
「実際あの人犬橇使ってな」
起きた世界のこのことを話した。
「南極点到達してはるしな」
「しかも生きて帰ってる」
セスペデスはこのことを指摘した。
「それが大きいな」
「ああ、生きて帰ったことがな」
「重要やな」
「スコットさんも到達した」
アムンゼンと同じ時に南極を目指した彼もというのだ。
「そやけどアムンゼンさんに遅れただけやなくて」
「生きて帰られへんかったな」
「一人もな」
エチェニケは暗い顔になってこのことも話した。
「ほんま気の毒なことに」
「スコットさんはええ人やったみたいやが」
「報われんかった」
「それでやな」
「あの人のことも考えてな」
「犬橇で行くな」
「この子等に曳かせてな、それに犬は鼻がええし」
犬のその特徴のことも話した。
「耳もええし頭がええ」
「南極は危険が多いからな」
「こっちの世界の沖縄は特にな」
「それでやな」
「そや、調査もしてな」
それと共にというのだ。
「冒険でもあるからな」
「それでやな」
「獣やモンスターもおるし」
「警戒が必要やな」
「その為にもや」
「この子等を連れて行く」
「そうするな」
セスペデスはエチェニケのその言葉に頷いた。
「それでええわ」
「そやな」
「それでアムンゼンさんは口減らししていったな」
ピエトリもエチェニケに話した。
「そやったな」
「進んでいって荷物が減って犬が余るとな」
「殺して食材にもしてたな」
「そこは合理的やった」
そう言うべきことだったというのだ。
「南極は過酷やからな」
「犬を連れて行ってもな」
「余るとな、その分食い扶持があって」
「荷物になってな」
「その荷物が命取りになるさかいな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「そうする必要があったからやな」
「口減らしをしていった、しかしな」
「私達はせんな」
「さっき言うた通り犬は鼻も耳も頭もええ」
ピエトリにもこのことを話した。
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