新オズのブリキの樵
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第四幕その六
「いつも熱心にです」
「官吏してくれているんだね」
「コンサートホールも水族館も」
両方共というのです。
「そうされています」
「そうなんだね」
「ですから」
それでというのです。
「若しコンサートを開けるなら」
「それならだね」
「出来ます」
「あの」
ここでジョージが尋ねました。
「お池の底にあってどうして行くか」
「そのことだね」
「一体」
「潜水艦があるじゃないか」
カエルマンはジョージにも笑ってお話しました。
「それを用いてだよ」
「お池のほとりからですね」
「水族館、ホールにまでだよ」
「行けますか」
「大きな潜水艦が何隻もあるから」
だからだというのです。
「大勢の人が来てもね」
「大丈夫ですね」
「ホールや水族館の中に潜水艦のまま入って」
そうしてというのです。
「入ったドックでお水を出して」
「そこからですね」
「中に入られるよ」
「そうなんですね」
「だからね」
それでというのです。
「行き来は大丈夫だよ」
「心配無用ですね」
「全くね」
そうであるというのです。
「そのことはね」
「これもですね」
「覚えておいてね、では今からね」
「実際に中に行きましょう」
クッキーも言ってきました。
「そうしましょう」
「まずはですね」
「実際にどんな場所か」
「この目で見ることですね」
「それが一番dすね」
「はい」
ジョージはその通りだと答えました。
「本当に」
「ですから」
「それで、ですね」
「潜水艦に乗って」
「水中、お池の外のコンサートホールにですね」
「行きましょう」
「そうしよう」
樵も笑顔で頷きました。
「これからね」
「では潜水艦は私が操縦するよ」
カエルマンは樵にもにこりとして答えました。
「これからね」
「そうしてくれるんだ」
「うん、それでホールに行こう」
「それではね」
こうお話してでした。
皆で実際にカエルマンが操縦する潜水艦水面に出ている分は小さいですが水面下は結構な大きさで本当に大型のバス位の人達が乗れる広さのそれにです。
皆で乗ってカエルマンがバスの運転手さんみたいに操縦してお池の中を進んでです。ホールの入り口に入りますと。
すぐにホールの門、シャッター式のそれが閉じられました。ドッグの中は最初はお水に満ちていましたがそのお水が抜かれてです。
皆お外に出られる様にしました、ドッグはお水がないと普通の港で。
そこからシャッターが開いてホールの中に入るとでした。
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