ハッピークローバー
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第百六十四話 文化祭でもカレーその十二
「お米は慣れるまでちょっと、って言うんだよね」
「殆どの子がね」
「違うってね」
自分達がこれまで食べてきて親しんできた米とはというのだ、主食が同じでも違いがあるということだ、
「言うんだよね、まあインディカ米もね」
こちらもというのだ。
「沢山あるけれどね」
「うちの学園にはね」
「それでジャポニカ米と別に炊いたりもするけれど」
「逆に私達には違和感あるのよね」
「和食には合わないから」
インディカ米はというのだ。
「炒飯とかあちらのカレーとかリゾットに合うよ」
「あとパエリアね」
「そういったお料理にちゃんと説明あって使われていて」
インディカ米はというのだ。
「ジャポニカ米もね」
「使われているわね」
「こうしてね」
「和食中心に」
「そうだよ、お米の違いもね」
「大事よね」
「麦飯でもね、まあ第一は」
古田はカレーをおかわりした、そしてそのカレーも勢いよく食べながらそのうえで話をするのだった。
「食べられることだけれどね」
「何と言ってもね」
理虹も確かな顔と声で頷いた。
「一番大事よね」
「本当に北朝鮮とかアフリカの内戦起こしてる国みたいに」
「食べるものがないならね」
「どうしようもないよ」
「そうだしね」
古田のその言葉に頷いた。
「まずは」
「そうなんだよね」
「実際そうした国って大変だし」
「本当に餓死する人出てるし」
そうした国々ではというのだ。
「だからね」
「食べないとね」
「ジャガイモだって」
理虹はカレーの中にあるジャガイモを食べつつ話した。
「物凄く大事だし」
「農業科お芋沢山植えてるからね」
「畑でね」
「ジャガイモにね」
古田もそのカレーの中のジャガイモを食べつつ言った。
「薩摩芋もね」
「沢山植えてるしね」
「お芋がドイツとかに入って」
「物凄く助かったしね」
「痩せた土地でも沢山採れるから」
その為にというのだ。
「食べるものが助かったよ」
「玉蜀黍もそうで」
「それで日本でもね」
「日本はジャガイモよりも薩摩芋で」
理虹はこちらだと話した。
「それでね」
「江戸時代に栽培がはじまって」
「物凄く助かったわね」
「日本もね」
「いや、これ徳川吉宗さんがやったけれど」
理虹は真面目に言った。
「凄いことよね」
「あの人それだけで沢山の人助けてるよ」
「そうよね」
「もうね」
古田はそれこそと話した。
「他にお砂糖ももたらしてくれたし」
「白い方ね」
これが和三盆である。
「そうでもあるし年貢は実は大盤振る舞いで」
「低く定めてね」
幕府の天領のそれはだ。
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