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夢幻水滸伝

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第三百八十五話 自然にも目を向けてその十

「このままな」
「エクアドルの統一ですね」
「あと一歩やしな」
「それを行われますね」
「それから平和な統治を行うわ」
 そうすると言ってだった。
 ファラは実際にエクアドルの統一を果たすとその後は占いそれから統治を行っていった、その統治は実に平和なものであり。
 エクアドルの民達は笑顔で自身の仕事や学業に専念した、そして環境もだった。
「やはりガラパゴスの方はですか」
「確かにしていかれますか」
「ほんまあの辺りの環境は貴重やから」
 爺さんと肉屋にこの日は三人でシェラスコ、ソースはエクアドル風に香辛料を利かしたそれをかけたものを食べつつ話した。
「そやからな」
「だからですか」
「政で、ですか」
「守ってくわ」
 こう言うのだった。
「確かにな、環境を守るのも政やし」
「世界の危機かも知れないのですね」
「この世界を襲う」
「環境破壊はな」
「そうかも知れないので」
「ファラ様も注意されていますね」
「起きた世界でもな」
 こちらでもというのだ。
「政治家さんで考えてる人が普通やで」
「普通ですか」
「皆やないねん」 
 爺さんに顔を曇らせて答えた。
「中には自分だけでな」
「環境のことを考えない」
「もっと言えば他の政もな」
「私利私欲を貪るだけですか」
「そや、嘘吐いて国民を騙してな」
 そうしてというのだ。
「憎しみを煽って権力の座に就いて」
「私利私欲を貪る」
「それだけの奴がおるわ」
「まことの悪人ですね」
 爺さんはファラの話を聞いて言った。
「その国のことを考えずですね」
「一切な」
「それでそうした行いをするとなると」
「ほんまの悪人やな」
「はい」
 爺さんはまさにと答えた。
「しかも嘘で人を騙し憎しみを煽る」
「そうして人気を得てや」
「権力を握り国のことは一切考えない」
「自分の欲を貪るだけでな」
「国の利益も貪りますね」
「ひたすらな」
「悪人は様々いれど」 
 それでもとだ、爺さんはファラに話した。
「そうした悪人こそです」
「まことの悪人やな」
「はい」
 まさにと答えた。
「そこでどういった悪事も行いますね」
「自分の為だけにな」
「マフィアやギャングに多いタイプですね」
「そうした輩は賊になるかです」
 肉屋も言ってきた。
「そうして権力の座を狙いますね」
「そして政もな」
「ただ私利私欲を貪り」
「国益なんて考えへんでな」
「環境のことも考えないですね」
「アホを騙してアホを利用するんや」
「そうして我欲を貪り続けるならば」 
 肉屋は言った。 
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