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ハッピークローバー

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第百六十三話 魔法その十三

「おかしいよ」
「そうよね」
「あの人魔術嫌いなら」
「魔術があるから駄目とか言うわね」
「絶対にね」
 確信を以て言い切った。
「その筈だよ」
「そうよね」
「魔術に偏見があるんだよ」
「魔女狩りと同じね」
「ああした人が権力を手にして」
 そうしてというのだ。
「警察みたいになったら」
「魔女狩りするわね」
「そうなるよ」
「権力持たせたら駄目な人ね」
「うん、しかし性犯罪やった人をね」
 伊東は顔を顰めさせて言った。
「スケールが大きいとかね」
「普通言わないわね」
「女の人の権利がどうとか言わなくても」
 それでもというのだ。
「それ以前の問題だよ」
「犯罪者だからね」
「そうだよ、そうした人が他に色々やってもね」
「スケールが大きいとか言うなら」
「馬鹿だよ」
 今度は一言で表現した。
「完全にね」
「そう言っていいわね」
「うん、馬鹿も馬鹿で」
 そうであってというのだ。
「どうしようもないよ」
「学者さんでもね」
「学者さんってそうした人もいるわね」
「頭いい筈なのにね」
「物凄い馬鹿な人もいるよね」
「あの人みたいに」
「何もわかっていない」
 そうであるというのだ。
「常識とかが」
「ないのよね」
「本読んで勉強して」
「それだけで」
「他のことはね」
「一切知らなくて」
「何もわかってなくてね」
 そうであってというのだ。
「馬鹿なんだよ、専門分野以外というか」
「専門分野でもよね」
「あの人は怪しいかもね」
「言ってること聞いてるとね」
「僕達が生まれる前からずっと同じこと言っていて」 
 そうであってというのだ。
「周りからこぞって違う、間違ってるって言われても」
「変わらないみたいね、あの人」
「だからね」
「専門分野でもよね」
「まともじゃなくて」
 そうであってというのだ。
「常識もね」
「なくて」
「もうどうしようもない」
 そう言っていいまでのというのだ。
「大馬鹿じゃないかなってね」
「思ってるのね」
「そうなんだ」
 実際にというのだ。 
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