マーメイドプリンセス
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三章
「泳いだけれど」
「そうか、本当に速かったぜ」
「完敗だったぜ」
二人はスコッティに笑って話した、爽やかな笑顔で。
「じゃあビーチに戻るか」
「泳いでな」
「そうしましょう」
スコッティも笑顔で応えた、そしてまた海に戻ってビーチまで泳いだ。ビーチに着いた時もう二人は疲れきっていたのでスコッティに別れを告げてホテルに戻って休んだが。
シャワーを浴び夕食を食べて共にホテルのバーでカクテルを飲みつつだ、クライゼンはビーンズに言った。
「凄かったな」
「ああ、本当に人魚みたいだったな」
ビーンズも言った、屋外の席で夜空を見つつ飲んでいる。
「オリンピックに出るのも当然だよ」
「しかも美人だしな」
「ああ、注目されるな」
「絶対にな」
こう話す、そしてだった。
二人で彼女のことを話していった、この時はそれで終わり二人はそれからマイアミにいる間彼女とは会わなかったが。
オリンピックでだった。
「金メダルか」
「当然だな」
「ああ、あれだけ泳げたらな」
「そりゃ取るだろ」
「しかも美人だから注目されてるしな」
「プリンセスとか言われてるな」
二人はメーンの職場で話した。
「今や大人気だよ」
「アスリートの中でも」
「これはマーメイドプリンセスだな」
「ああ、まさにそうだな」
「俺達は人魚と出会ったんだな」
「その中のお姫様にな」
二人で仕事着を着たうえで話していた、今は水着ではない。
「そう思うとマイアミに行ってよかったな」
「泳げて海も空も奇麗で暑い」
「そこで人魚のお姫様と出会えた」
「しかも食いものも酒も美味かった」
「それならまた行きたいな」
「そうだな」
二人で笑顔で話した、そして実際にだった。
また二人でマイアミに行った、マイアミの海と空と食事それに酒はそのままで心ゆくまで泳げたが。
人魚の姫はいなかった、その代わり多くの人魚達がいた。二人はその彼女達を見て満足したのだった。これはこれでよしと。
マーメイドプリンセス 完
2024・10・12
ページ上へ戻る