マーメイドプリンセス
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第一章
マーメイドプリンセス
マイアミのビーチに行ってだった。
メーン州で生まれゴルフ場で働いて暮らしているジョー=クライゼンブロンドの髪にブルーグレーの目で長身で引き締まったスタイルの彼は一緒にマイアミに来た仕事仲間のマイク=ビーンズ茶色の髪で緑の目に面長の顔で中肉中背の彼に言った。
「全く、同じアメリカとはだよ」
「思えないよな」
「ああ、同じ季節でもな」
「メーンは寒くて」
「こっちはこうだ」
「本当に同じ国には思えないな」
「そうだな、じゃあ今からな」
「思いきり泳ぐか」
「そして遊ぶか」
二人で話してだ、そうしてだった。
準備体操をしてから海で泳いだ、二人共水泳が趣味でよく泳いだが何キロか泳いでからクライゼンは言った。
「そろそろ食うか?」
「ああ、昼だしな」
ビーンズもそれならと応えた。
「そうするか」
「そうしような」
南国の青い海の中で話した、見れば空は青くビーチは黄色だ。その中に白い波と雲が見える。日差しは眩しいまでだ。
二人はその中で話してだ、一旦ビーチに戻り。
ハンバーガーとコーラそれにアイスクリームを食べたが。
店を出たところでだ、クライゼンは海を見てビーンズに言った。
「おい、あそこにな」
「どうしたんだ?」
「ほら見ろあそこ」
クライゼンにその場所を指差して言った。
「あそこにいる女の人な」
「おい、あれは」
遠目にその女を見てだ、クライゼンも言った。
「かなりな」
「美人だな」
「ああ、凄いな」
長居ブロンドに切れ長の大きな目に赤い大きな唇でやや面長だ。
「ティラー=スウィストみたいだな」
「二十代前半の頃のな」
「ちょっと声かけるか」
「ああ、そうするか」
二人共女性は嫌いではない、それでだった。
ついそうした気持ちを出して海に戻った、だが二人は道理のある者達でしかもスポーツマンであってだった。
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