フェアリーの天職
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第二章
「どうにも」
「そうなのですね」
「やはりです」
こう前置きしてだ、マントはアルフォンソにあらためて話した。
「それぞれの種族にです」
「合った職業がありますか」
「左様です、人間やエルフは比較的あらゆる職業に適性がありますが」
それでもというのだ。
「大柄な種族の方は隠れることが多い職業には向きません」
「大きくて隠れられないからですね」
「そして素早さも低いので」
このこともあってというのだ。
「左様です」
「そうなのですね」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「合う職業もです」
「ありますね」
「はい」
そうだというのだ。
「先程申し上げた大柄な種族の方はです」
「戦士とかに合いますか」
「適性が高いです」
実際にというのだ。
「左様です」
「そうなのですね」
「ですが」
それでもというのだ。
「まことに素早さや隠れることが求められる職業にはです」
「向いていないですね、それなら」
「はい、貴方の様にです」
「小柄な種族はですね」
「素早くて隠れることが多い」
「そうした職業に向いていますね」
「左様です」
マントは笑顔で答えた。
「まさに」
「それならです」
アルフォンソはマントの話を聞いて目を輝かせて応えた。
「忍者にもなれますね」
「なれます」
まさにという返事だった。
「そちらにも」
「やっぱりそうですね」
「忍者は戦闘も可能で」
「そうですよね」
「戦士等戦闘系の職業と同じく」
そうした感じでというのだ。
「前衛で積極的に戦うことが出来て」
「そうしてですね」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「俊敏で隠れることもです」
「得意ですね」
「そうした職業です、ですが求められるものは」
それはというと。
「同じ系統のシーフ等よりもです」
「高いですね」
「そうなっています」
実際にというのだ。
「これが」
「そうなのですね」
「ですが」
それでもというのだ。
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