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フェアリーの天職

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第一章

                フェアリーの天職
 ロドリーゴ=アルファンソはフェアリーである、小人の様に小柄であり背中に羽根がありそれで空を飛べる種族である。
 年齢は十八になり高校を卒業したばかりだ、冒険者になろうと思い冒険者ギルドに行って職業登録をすることにした。縮れたダークブラウンの髪に黒い目と先の割れた顎を持っておりフェアリーの中では長身で引き締まった体格をしている。
 その体格だからだ、彼はまずは戦士になりたいと言ったが。
「なれますが」
「それでもですか?」
「あまりです」
 ギルドの職業紹介所の職員エイナ=マントに言われた、黒髪をボブにし緑の目を持つエルフでありギルドの制服とズボンが似合っている。
「向いていませんが」
「そうなんですか」
「種族的にです」
「フェアリ―は小柄なので」
「はい、ですから」
「じゃあ侍は」 
 アルファンソはそれならとこの職業を出した。
「どうですか?」
「そちらも同じです」
 やはりという返事だった。
「やはり体格の問題で」
「無理ですか」
「基本的にです」
 マントはアルフォンソに話した。
「そうした武器を持って戦う職業はです」
「フェアリーには向いていないんですね」
「はい」
 まさにというのだ。
「その通りです」
「そうですか」
「大きな武器に重い防具」
 戦士等武器を持って戦う職業の者達が身に着けるそうしたものはというのだ。
「そうしたものはです」
「フェアリーには向かないですか」
「ホビット等にも」
「小柄な職業にはですか」
「なれます」 
 このことは事実だというのだ。
「紛れもなく。ですが」
「それでもですか」
「向いていないことは事実で」
 そうであってというのだ。
「私達としてもです」
「お勧め出来ないですか」
「左様です」
 ギルドの職員として述べた。 
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