新オズのブリキの樵
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第三幕その三
「ここは」
「樵さんがそう言われるなら」
「行きましょう」
「あのアリーナに」
「それで変身を解いて」
「中に入りましょう」
「あのアリーナはスポーツを行う場所でね」
樵は皆にアリーナの方に向かいつつお話しました。
「丁度ウィンキーの交通の便のいい場所があったから」
「それで、ですね」
「造ったんですね」
「あの場所にそうしたんですね」
「あれだけ大きなアリーナを」
「そうなんですね」
「オズマと僕達が話してね」
そうしてというのです。
「決めたんだ、それで室内競技を行うけれど」
「コンサートもですね」
「行えますね」
「そうですね」
「それで、ですね」
「行かれますね」
「中を観てみよう」
こうお話してでした。
皆アリーナの傍に降り立ってそのうえで変身を解きました、するとそこに何とです。
アン=アンヤコレヤ王女がいました、後ろには何人かの国民の人達がいます。王女は樵達を見て言いました。
「あら、どうしてここに」
「いや、実はね」
樵は事情をお話しました、するとです。
王女は頷いてです、樵に言いました。
「コンサートね」
「エルフのアイドルグループのね」
「面白そうね、実はここの管理はね」
「王女の国がしているね」
「昔は私の国も小さくてね」
それでというのです。
「人も少なくて」
「このアリーナの管理もだね」
「人手がとても足りなくて」
そうであってというのです。
「無理だったけれど」
「今は大丈夫だね」
「国民がうんと増えたから」
だからだというのです。
「昔は小さな村位だったけれど」
「それがだね」
「今は町位になったから」
国の人口がというのです。
「このアリーナの管理もね」
「出来るね」
「管理人を置けて」
そうしてというのです。
「スタッフもね」
「置けているね」
「そうなの、嬉しいわ」
実際に王女は笑顔で言いました。
「本当にね」
「国が大きくなって」
「賑やかで豊かになってね」
そうしてというのです。
「アリーナの管理も出来る様になって」
「王女も嬉しいね」
「とてもね。それでコンサートを開くなら」
王女はそれならと答えました、
「是非ね」
「開いていいんだね」
「そうしてね」
こう言うのでした。
「私は大歓迎よ」
「それならね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「スポーツの場所でもコンサート開くのがね」
王女はこのことについても言うのでした。
「最初は違和感あったわ」
「ああ、そのことはだね」
「ええ、どっちも出来るなんて」
「それはね」
まさにというのです。
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