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ハッピークローバー

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第百六十三話 魔法その八

「だからね」
「あるわね」
「結構ね」
「陰陽道にまつわる風習が」
「そうだね、それにね」
 伊東はさらに話した。
「京都って結界の街だね」
「ああ、怨霊を恐れた」
 留奈もそれはと応えた。
「そうだったわね」
「早良親王の怨霊を恐れた」
「桓武帝が」 
「それで造られた都だから」
 それでというのだ。
「そうしたお話がね」
「多いわね」
「お寺も多いしね」
「神社もね」
「比叡山だって」 
 この寺もというのだ。
「京都を護るものだし」
「鬼からよね」
「東北の方角は鬼門で」
「そこから鬼が入るから」
「そこを護るのがね」 
 それがというのだ。
「比叡山だよ」
「それであそこに建てられたのよね」
「それで南西は鬼が出るから」
「裏鬼門ね」
「そちらには高野山があるんだよ」
 この寺がというのだ。
「この二つのお寺でね」
「京の都を護ってるのよね」
「それで四霊獣も」
「青龍、白虎、朱雀、玄武よね」
「それも配されている」
 そうしたというのだ。
「場所なんだ」
「そこまでしたのよね」
「怨霊を恐れてね」
 そうしてというのだ。
「あの街は出来たんだよね」
「物凄いことよね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「あそこそうしても」 
 音量を恐れ結界を敷いてもというのだ。
「怨霊のお話多いよね」
「鬼とかね」
「もうこれでもかっていう位に」
 そう言っていいまでにとだ、伊東は言った。事実京都は平安時代からそうした話が非常に多い街である。
「多いよね」
「何かとね」
「歴史があって」 
 そうしてというのだ。
「陰謀とかあれば」
「怨霊も多いわね」
「怨みを飲んで死んだ人も多いし」
「それで京都は幽霊のお話多くて」
「怨霊も多いよ」
「そうなるわね」
「鬼も多いし」
 この妖怪の話もというのだ。
「他にも百鬼夜行とか」
「色々な妖怪さん達の団体よね」
「パレードみたいな感じでね」
 そうしてというのだ。
「歩くんだよね」
「夜の街をね」
「この学園でも出るんだよね」
 百鬼夜行はというのだ。
「この学園も妖怪さんのお話多いし」
「数も種類もね」
「幽霊も多いけれど」
 彼等だけでなくというのだ。 
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