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おぢばにおかえり

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第八十四話 日常を過ごせるのもその三十一

「白地に赤と青の」
「ああ、あの」
 私も言われて思い出しました。
「派手な」
「あれ最高にいいですよね、ただ」
「ただ?」
「僕今ソフトバンクファンなんで」
「バファローズは応援しないのね」
「今は何があっても」
「何かお母さんの家系が佐賀の方で」
 私は前に新一君がお話してくれたことを思い出しました、そういえばそんなことを言っていたとです。
「それでなのよね」
「王さんの勝負を投げ出さない野球も好きで」
 このこともあってというのです。
「あと前のオーナーさんがチーム守り抜いたんで」
「ああ、球界再編の時ね」
 私もあの時のことは覚えています。
「大変な状況だったわね」
「あの時で巨人が前にも増して嫌いになって」
「ホークスファンになったのね」
「そうなんです、出来れば神戸か九州に移住したいです」
「九州はわかるけれど何で神戸?」
 そこがわかりませんでした。
「私の実家の教会ある場所じゃない」
「駄目ですか?」
「いや、駄目じゃないけれど」
 そう言われるとです。
「別に」
「じゃあその時は宜しくです」
「ええ、ただ近鉄ファンだった割には」
 私が思うにです。
「関西には未練ないのね」
「関西は好きでももう近鉄グループは嫌なんで」
「ああしたことがあったから」
「はい、それで今はソフトバンクファンなんで」
 だからだというのです。 
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