夢幻水滸伝
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第三百八十四話 穏やかな少女その十七
「凍らん様に保温ボックス持って行って」
「やはりアメリカから購入した」
「この世界で今技術が一番発達してるな」
「あそこから買ってますね」
「ボームさんとこからな」
「そうされましたね」
「それに加えてな」
さらにというのだ。
「お茶もな」
「持って行かれて」
「飲むわ、お茶もや」
「ビタミン源ですね」
「ビタミンを摂取せんとな」
そうしなければというのだ。
「壊血病になってな」
「動けん様になりますね」
「そやからな」
だからだというのだ。
「お茶もや」
「持って行かれますか」
「そうするわ、それにな」
セスペデスはさらに話した。
「お湯やとな」
「味気ないですね」
「そや」
そのことも問題だというのだ。
「普通にお水飲むよりな」
「どうも味気ないですね」
「水には水の味がするいうても」
それでもというのだ。
「お湯はな」
「どうにもですね」
「味気ないさかいな」
「お茶を持って行かれますね」
「一石三鳥や」
お茶を飲むと、というのだ。
「清潔なもの飲めてな」
「沸騰させて」
「そしてビタミンを補給出来てな」
「しかも美味しい」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはな」
「お茶も持って行かれ」
「飲むわ、コーヒーもええが」
それでもというのだ。
「お茶も美味しくてな」
「しかも栄養がある」
「そやからな」
「ほんまええですね」
「そして南極に行って」
そしてというのだ。
「調査して吉報をな」
「持ってこられますね」
「問題があったら解決するが」
それでもというのだ。
「なかったらな」
「それ自体が吉報ですね」
「何もなかったら」
それならというのだ。
「ほんまな」
「それがですね」
「吉報や」
そうだというのだ。
「そういうことや」
「ですね」
「ほな行って来るわ」
「留守はその様に」
チェチーリアは微笑んで言葉を返した、そうしてセスペデスを見送りアレンカールの誘いに彼の話を聞いてから頷いた、セスペデスは南極から帰ってその話を聞いて笑顔になり彼もまたアレンカールの仲間になったのだった。
第三百八十四話 完
2025・1・1
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