夢幻水滸伝
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第三百八十四話 穏やかな少女その十六
「ほんまな」
「ここはですね」
「楽しみでもあるわ」
こうも言うのだった。
「これがな」
「確かに滅多に行ける場所やないですね」
「どんな旅行家でもな」
「そうはですね」
「ほんま秘境や」
南極はというのだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「それでや」
その為にというのだ。
「慎重に用意してな」
「用心はしてますね」
「そやけどな」
それでもというのだ。
「楽しみにしてるわ」
「一体どういった場所か」
「見てくるわ、それで何もないとな」
調査してというのだ。
「それでや」
「ええですね」
「そやったらな」
それならというのだ。
「ええってことでな」
「行かれますね」
「食べものもどっさり持ってくしな」
「問題は栄養ですね」
「それな、お茶も持ってくわ」
「お茶ですか」
「どのみち水分補給はせんとな」
これは絶対だというのだ。
「その時南極やとな」
「どうしてもお水は凍りますね」
「それでや」
「必然的にお湯になりますね」
「凍ったその氷を溶かしてな」
「お水からですね」
「お湯にして飲んでな」
そうしてというのだ。
「温まりもするわ」
「そうですね」
「それでや」
セスペデスささらに話した。
「お湯の方がな、沸騰させてな」
「消毒も出来てますし」
「ええしあったまるという意味でも」
「南極はお茶ですね」
「その為の道具も持ってくし」
「アメリカから最先端ものを買われましたね」
「お湯を飲む為にな」
「そうした装置も」
「魔術も錬金術も使った」
そうしたというのだ。
「最先端の技術のものをな」
「購入されて」
「僕等も術を使ってな」
「お湯を飲まれますね」
「そしてや」
湯を飲む時にというのだ、セスペデスは叡智を讃えた目でチェチーリアに対してさらに話していった。
「その際や」
「お湯やなくてですね」
「お茶にしてや」
「飲まれますね」
「お茶の葉を用いてな」
「そうされますね」
「ザワークラフトやライムも持って行って」
そうしたものもというのだ。
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