新オズのブリキの樵
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第二幕その八
「お話をして影響を受けて」
「多くの作品を生み出しているね」
「そうなのだよ」
「そう思うと漫画も馬鹿に出来ないよ」
「全く以て」
「未来のことを想像して色々な道具を考える」
ドロシーは言いました。
「それは素晴らしいことよ」
「その通りだね」
樵は笑顔で頷いて応えました。
「全く以て」
「そうよね」
「本当に作られたって思ってね」
「色々考えてやってみる」
「そうしたらね」
まさにというのです。
「起きた世界でもよ」
「魔法使いさんの様にね」
「色々なものを生み出せるわ」
「そこからね」
「エジソンさんみたいにね」
ドロシーは今はオズの国にいるこの人の名前も出しました。
「その筈よ、漫画家さん達はエジソンさんと同じくね」
「色々考えているね」
「未来のことをね、そしてね」
「漫画を描いていて」
「技術が進歩すれば」
そうなればというのです。
「今は無理でもね」
「未来は実現出来る」
「そうした道具をよ」
まさにというのです。
「考えているのよ」
「そうだね」
「だからね」
それでというのです。
「魔法使いもお話をして」
「生み出したね」
「本当に今の技術で未来を否定するなんて」
「何も生み出さないでね」
「技術の進歩も頭に入れていない」
「とんでもなく非科学的なことだよ」
「それで科学的と言うなら間違っているし」
そう言う人はというのです。
「子供の夢を壊すと自分で言ってもね」
「壊すこともないね」
「夢は大きなものよ」
ドロシーは断言しました。
「そんなつまらないものではかすり傷さえよ」
「つかないね」
「ただ弾き返されて馬鹿にされてよ」
「それで終わりだね」
「そんなことは本当によ」
それこそというのです。
「オズの国の歴史も外の世界の歴史も見ればね」
「わかることだね」
「すぐにね」
「そういえば」
ここでジョージは言いました。
「ルードヴィヒ二世さんは飛行機が生まれるって思っていたそうだね」
「バイエルン、今のドイツの南西部にあった国の王様で」
神宝はその人が誰か知っていました。
「音楽とお城と劇が大好きだったね」
「物凄く奇麗なお顔と外見で」
そしてと言うカルロスでした。
「とても繊細な人だったんだよね」
「戦争がお嫌いで平和を愛していて」
ナターシャも言います。
「赤十字も真っ先に賛成したのよね」
「悲しい人生を送られたけれど」
それでもと言う恵梨香でした。
「お心は奇麗だったのよね」
「あっ、その王様も今はオズの国で暮らしているよ」
樵は五人に答えました。
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