| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

前足がなくても幸せに

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

第一章

               前足がなくても幸せに
 フロリダ州で暮らしているジョナサン=フォスター大柄で青い目に長方形の顔、短い黒髪に大柄なフットボーラの様な外見である、その彼がだ。
 妻のジュデイ、彼女にある猫の画像を見せられてだ、こう言った。
「前足がどちらもないんだな」
「そう、大怪我をして保護されてね」
 碧の目に面長の顔にブロンドの長い髪の妻が応えた。二人とも地元で働いている。
「そうするしかなくて手術でね」
「前足をどちらもだね」
「そうなったのよ」
「そうなんだね」
「それでね」
「うん、この子を家族に」
「そうしない?」
 こう夫に言った。
「この娘、女の子だけれどネットで保護施設のサイトを見ていてね」
「目に入ったんだ」
「それも縁だから」
 それでというのだ。
「どうかしら」
「縁だね」  
 夫もその通りだと答えた。
「それじゃあ」
「ええ、家族に迎えましょう」
「この娘をね」
「そうしよう」 
 こう答えた、そしてだった。
 夫婦はその雌猫、黒と焦げ茶の虎毛の彼女を家族に迎えた。その猫は実際に前足がどちらもなかった。だが。
 とても元気で明るくだった。
「マリーとも仲よくなったな」
「すぐにね」
「ニャア」
「ウニャア」
 見れば自分とよく似た模様の雌猫と仲よくなっていた、それにだ。
「ワン」
「ワンワン」
「ワオン」
「ロン、ボス、ドンともな」
 白黒の中型犬、白い長い毛の大型犬、茶の大型犬の三匹の雄犬達とも仲よくしていた、彼等の傍にいて親しくしている。 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧