るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手
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第八話 中華街でその八
「最終戦甲子園で負けないよ」
「本拠地で、ですね」
「それで優勝がかかっているなら」
「勝ちますね」
「そこで負けるからね」
阪神はというのだ。
「残念だよね」
「全くです」
面堂は先生に同意して頷いた。
「どうしてここぞという時に負けるのか」
「いつもね」
「不思議です」
「やはりな」
さくらは食べつつ真面目な顔で述べた。
「甲子園のマモノとケンタッキーのおっさんじゃ」
「彼等だね」
「うむ、あの者達がおってな」
さくらは先生に応えた。
「思う様にな」
「阪神は勝てないんだね」
「私もそう見る」
「よく言われている様に」
「甲子園にはマモノがいる」
さくらは言い切った。
「そして阪神に祟っておる」
「そこにケンタッキーのおじさんも加わって」
「余計に悪くなっておる」
「これが祓えないのよね」
魂子は焼きそばを食べつつ笑って言った。
「どうしても」
「祖母ちゃんでもか?」
「お姉さんよ」
孫にモンゴリアンドリルナックルを浴びせつつ訂正させた。
「いいわね」
「ああ、そう言うな」
「お姉さん達が何をしてもね」
それでもというのだ。
「マモノもケンタッキーのおっさんは祓えないわ」
「ずっと甲子園にいるんだな」
「そうなの、それでね」
魂子はさらに話した、焼きそばを食べてにこにことしながら杏酒もロックで飲んでそのうえでだった。
「阪神に祟ってるのよ」
「相手チームじゃないんだな」
「そうなのよ」
「何で相手チームに祟らないんだ?」
りんねはそれが不思議だった。
「本拠地にいるのに」
「だっていつも甲子園にいるでしょ」
「阪神はか」
「大体おっさんを道頓堀に放り込んだの誰?」
「当時の阪神ファンの人達だよな」
「だからね」
それ故にというのだ。
「阪神に憑いてるのよ」
「自分達が悪いってことか」
「そう、あとマモノはね」
この存在はというと。
「甲子園に憑いてるから」
「甲子園が本拠地だとか」
「阪神に、なのよ」
「それでマモノもやってくれるんだな」
「何かあるとね」
その時はというと。
「出張もするし」
「ったくよ、巨人に行けばいいのにな」
「そうだよな」
弁天は炒飯を食べつつ頷いた。
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