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おもちゃもデザイン

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第二章

「売れますね」
「そうだ、だから一番いいのを選ぶぞ」
「デザイナーの人が熱心に色々描いて出してくれましたし」
「それじゃあな」
「やります」
 坂本は強い声で言った、そしてだった。
 木下それに他の写真達と共にデザイナーが出した何枚かのデザインのイラストと睨み合いそれぞれがいいと思うイラストを出してだ。
 これがいいあれがいいと話してだ、そのうえでだった。
 採用するデザインを決定した、そしてだった。
 製造それに販売に入った、売れ行きは上々で。
「テレビのキャラが使っていて注目されていて」
「売り上げが期待出来てもな」
「それでもですね」
「ああ、デザインはな」
 木下は坂口にラーメン屋で一緒に昼食を摂りつつ話した。
「大事なんだよ」
「安定して売れるものでも」
「そうなんだよ」 
 絶対にというのだ。
「これがな」
「そうですね」
「だからこれからもな」
 木下はカウンターに共に座ってラーメンを食べる坂口に言った、二人共同じメニューの醤油ラーメンを食べている。
「デザインはな」
「しっかりとですね」
「選ぶぞ、本当にいい加減なの選んだらな」
「特撮でもアニメでもですね」
「売れないからな」
「売れないイコールアウトですね」
「商売だからな」
 それ故にというのだ。
「そうなるからな」
「そこは絶対ですね」
「そうだよ」
 まさにというのだ。
「それでな」
「これからもですね」
「デザインは選んでいくぞ」
「わかりました」 
 坂口は木下の言葉に頷いた、そしてラーメンをすすった。ラーメンは美味いがそれと共に店のオリジナルの丼に気付いた、そのデザインがよくて彼は気に入りまたこの店に来ようと思った。そしてそこでもデザインの重要性を認識したのだった。


おもちゃもデザイン   完


                    2025・3・21 
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