夢幻水滸伝
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第三百八十四話 穏やかな少女その六
「そやからです」
「確実にですね」
「勢力を発展させていっています」
「それでなのですが」
記者はチェチーリアの話をここまで聞いて話した、今はサンタアナの市庁舎に設けられた彼女の執務室で話をしている。
「周辺の街や村がです」
「あーしの勢力に入りたいってですか」
「次々に申し出ていますが」
「それでそうした街や村をですね」
「迎え入れられますね」
「はい、来てくれるなら」
それならというのだ。
「あーしもです」
「断らないですね」
「しません」
絶対にというのだった。
「あーしも」
「そうですね」
「そやから」
それでというのだ。
「そうした街や村も治めていきます」
「勢力に入ってくれるのなら」
「そうします」
「攻めることはされないですね」
「別にそうしてまで」
チェチーリアは書類にサインをしつつ答えた。
「考えてへんです」
「だからですね」
「はい」
それでというのだ。
「軍隊は国防とです」
「賊やモンスターの征伐にですね」
「それに災害救助に用いて」
「攻めないですね」
「どうしてもという以外は」
「そうですか」
「絶対平和主義やないです」
チェチーリアはそこは断った。
「暴力は嫌いですが武力については」
「肯定されていて」
「用います」
いざという時はというのだ。
「そやから攻めることも」
「必要ならばですね」
「行います」
そうした考えだというのだ。
「あーしも」
「そうですか」
「そやけど他の街や村を攻めてです」
「勢力に収めることはですね」
「どうにも」
記者に曇った顔で話した。
「出来る限りです」
「されないですか」
「そうしていきます」
「そうなのですね」
「はい、それでです」
チェチーリアは記者に話した。
「これから勢力を大きくしても」
「平和にですね」
「焦らずです」
「進めていかれますね」
「そうしていきます」
その言葉通りにだった。
チェチーリアは統治を行っていった、民衆のことを考えた平和を第一とする政を行いそうしてだった。
平和で産業も盛んな勢力にしていった、そうして周辺の街や村もだった。
「徐々にです」
「参加を申し出てですね」
「はい」
親父に夜に店に来て話した。
「入ってます」
「何よりですね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「戦をすることは」
それはというと。
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