博士の挑戦状
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第二百三十二話
第二百三十二話 進化
何時しかエムエスエックスはバージョンアップしていた、それはどういったエムエスエックスかというと。
「MSX2になりますと」
「容量が増えてな」
「画面がよくなっていますね」
「そうであるな」
「はい、しかし」
それでもというのだ。
「面白いゲームを開発しようとです」
「必死になっておるな」
「それがわかります」
「だからツーになってもな」
「面白いままですね」
「そうなのじゃ」
「そうですね、しかし」
それでもとだ、彼は話した。
「難易度はむしろです」
「さらに上がっておるな」
「もうこれ試練ですよ」
そこまでのレベルだというのだ。
「ここまで難しいと」
「そうであるな」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「進むのに四苦八苦ですよ」
「ミスはしておらんがな」
「いや、紙一重で」
傍目には敵の攻撃を見事にかわして反撃を与えている。
「いつも」
「そうであるか」
「本当に難しいですよ」
そうだというのだ。
「この悪魔城ドラキュラなんか」
「ファミリーコンピューター版よりもな」
「はい」
そうだというのだ。
「遥かに」
「ファミリーコンピューターは簡単であるな」
「優しさがあります」
その難易度はというのだ。
「物凄く」
「しかしこちらは違うな」
「桁外れに難しくて」
それでというのだ。
「苦労します」
「そうであるな」
「はい、鬼ですね」
まさにと言いつつだった。
小田切君はこちらの悪魔城ドラキュラもプレイしていった、そして今回もクリアしてみせたのだった。
第二百三十二話 完
2024・12・29
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