新オズのブリキの樵
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第一幕その十一
「何にもならないよ」
「無駄ですね」
「未来の進歩はね」
それはというのです。
「本当にね」
「わからないですね」
「だからね」
それでというのです。
「もうね」
「無理だ、出来ないじゃなくて」
「どうしたらそう出来るか」
「考えることですね」
「若しあれこれ無理だ出来ないとか言って」
そうしてというのです。
「子供の夢を壊したとか言って得意になっているなら」
「そんな人は」
「無駄な人生をね」
まさにそれをというのです。
「送っているよ」
「そうなりますね」
「無理だ出来ないと言って」
そうであってというのです。
「ライト兄弟は飛行機を造れたか」
「造れなかったですね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「エジソンさんだってね」
「あそこまでの発明をですね」
「出来なかったよ、出来ると思ってね」
そうしてというのです。
「必死に努力してね」
「そこに閃きが宿って」
「そうなってね」
それでというのです。
「出来るんだ、ドラゴンフライだってね」
「魔法使いさんが造られましたね」
「あの人も出来ると思ってね」
「造られましたね」
「そうだよ、今の技術も知識もどんどん進歩して」
「今出来なくても」
「未来は出来る様になるんだ」
そうなるというのです。
「これがね」
「そうですか」
「だからね」
「本当に無理だ、出来ないじゃね」
「何にもならないで」
「無駄なことだよ」
「未来を描いた漫画や小説やアニメのことを言っても」
「そうだよ」
まさにというのです。
「全くね」
「未来はわからないで」
「今より凄い技術や知識が存在しているから」
「今否定してもですね」
「無駄だよ、そうした人は何も生み出さないし」
そうであってというのです。
「自己満足だけのね」
「下らない人生ですね」
「誰の為にもならない、成長も何もなくてね」
「誰の役にもですね」
「立たなくていい影響も与えない」
「本当に無駄な人生でね」
「そんな人生を送る人がいるなら」
樵は心から思いました。
「残念なことだよ」
「残念ですか」
「これ以上はないまでにね」
それこそというのです。
「残念だよ」
「そうですか」
「そんな人はオズの国は認められないね」
「お伽の国をですね」
「外の世界と違って魔法もあって」
そうであってというのです。
ページ上へ戻る