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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第八話 中華街でその五

 中華風の扇子を買ってだ、微笑んでプレゼントした。
「どうぞ。春香にもです」
「プレゼントですね」
「リボンを」
「いいですね、じゃあ私も」
 響子も男ものの扇子を買って話した。
「こちらを」
「有り難うございます、大切にします」
「こちらこそ」
「ねえ」 
 鳳はそんな夫婦のやり取りを見て翼に言った。
「私達もね」
「何が欲しいんだ」
「チャイナドレスかしら」
「わかった、それだな」
「あっ、それはおらが買うだ」
 ムースが翼が買おうとしたそれをすでに手に取っていた。
「赤はシャンプーが似合うからな」
「じゃあ俺は白にするか」
「白?いいわね」
 鳳はその色のチャイナドレスを見て目を輝かせた。
「私それがいいわ」
「それならな」
「じゃあ私も翼のプレゼント買うわね」
「悪いな」
「こうしたのはお互い様よ」
「ムースもやっとセンスがわかってきたあるな」 
 シャンプーはその赤いチャイナドレスを見て笑顔になっていた。
「私も嬉しいある」
「飛鳥さんは何がいいですか?」
 面堂は飛鳥自身に問うていた。
「お好きなものは何でもです」
「買ってくれますか」
「お金のことは心配しないで下さい」
「ならこれを」
 ハンカチを出した、面堂はそれを笑顔で買った。
 殺生丸はりんに無言でアクセサリーを買って差し出した。
「これがいいか」
「有り難うございます」
「礼はいい、気が向いただけだ」
「そうなんですか」
「いつものな」
「じゃあ私も何か」
「気にするな」
 二人はこうしたやり取りだった、そうしたやり取りを見てだった。
 向田はしんみりとしてだ、こんなことを言った。
「俺はもう家族もねえしな」
「いや、それは言わない方がいいですよ」
 すぐに俊平が突っ込みを入れた。
「やっぱり」
「そうか?」
「はい、悲しくなりますよね」
「ああ」
 向田もそうだと答えた。
「もうな」
「だったらですよ」
「言わないことか」
「それよりもですよ」
 俊平はあらためて言った。
「折角の中華街ですから」
「美味いもの食うか」
「はい、そして」
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「楽しむことか」
「酒も飲んで」
「酒な、じゃあ昼だけれどな」
「何か飲みましょう」
「それじゃな」
「この数で入られる店なら知っておるぞ」
 コロンが言ってきた。 
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