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トイレが壊れる位太るには

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第二章

「そうはならないからな」
「だからなのね」
「床やトイレはいい」
「じゃあ何が問題か」
「身体自体だ」
 中島のというのだ。
「やっぱり太り過ぎはよくないからな」
「食べるもの切り替えて運動するのね」
「そうしろ、健康の為にな」
「私もこのままだと危ないと思っていたし」
 中島はその丸々とした顔で言った、当然身体も丸々としている。
「それじゃあね」
「ダイエットはじめるな」
「そうするわ」
 友人に答えた、仕事で知り合いそれからの付き合いで気が合う。それで彼の言葉を受けてそのうえでだった。
 実際に食べものは炭水化物それもドーナツやバターライス等カロリーの高いものではなく普通のパンやご飯、麺やパスタもカロリーを抑えた調理の仕方にしてだった。   
 羊肉や鶏肉、魚に野菜を多く食べる様にして水泳を毎日する様にした。甘いジュースは控える様にしてだった。
 普通のお茶を飲む様にして酒も日本酒からワインにした、すると。
「一年でか」
「元に戻ったわ」
 中島は奥村に言われてから一年後別の仕事で彼に会って話した、見れば元のすらりとしたスタイルになっている。
「この通りね」
「よかったな」
「私ストレス溜まると食べるけれど」
「食べていいけれどな」
「食べるものと運動ね」
「ああ、そのことをしっかりしたらな」 
 それならというのだ。
「太らないからな」
「健康にもいいわね」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「これからも気を付けていけよ」
「太り過ぎはよくないわね」
「健康の為にな」
「何事も健康第一だし」
「お前自身も困るしな」
「そうね、これからも気を付けていくわ」
 中島も約束した、以後彼女が太ることはなかった。そして奥村は彼女が結婚したと聞いた時すらりとした彼女の画像を見て微笑んだ、実に健康的でいいと。


トイレが壊れる位には   完


                   2025・3・18 
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