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田舎暮らしの問題点

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第二章

「そこにね」
「蚊が来るわね」
「山は普通にお水多いから」
「小川とか沼とか」
「水溜まりとかね、そこに蚊が出てね」
「ここは蚊が多いのね」
「ええ、近くには川やダムもあるから」
 そういった場所もというのだ。
「本当にね」
「蚊が多くて」
「それが困るわ、春と秋は花粉ね」
「ああ、杉の木にセイタカアワダチソウ」
「私はどっちも然程だけれど」
 それでもというのだ。
「きついし冬は冷えて雪もあるし」
「自然の驚異っていうか」
「そういうのがね」
「あるのね」
「そう、そうしたところがね」 
 まさにというのだ。
「田舎暮らし、スローライフのよ」
「困ったところね」
「そうよ、いいことばかりじゃないわ」
 こう友人に話した。
「満喫していても」
「いいことばかりじゃない」
「そうよ、ただいいところでお仕事も続けられて」 
 そうしてというのだ。
「いい人ともね」
「あら、そうなの」
「今度結婚するから」
「よかったじゃない」
「そうした意味でもここに来てね」
「よかったわね」
「蚊や花粉や雪はあっても」
 それでもというのだ。
「満喫してるしね」
「お仕事も続けられて」
「結婚も出来るから」
 それでというのだ。
「凄くね」
「満喫しているのね」
「そうよ、そしてこれからも」
「ここで暮らして」
「満喫するわ」
 こう言ってだった。
 知里は今度はその相手のことを話した、友人は笑顔でその話を聞いた。そのうえで街に帰ったがまたここに来た。その時は知里の結婚式の時で彼女はその時も笑顔になった。


田舎暮らしの問題点   完


                     2025・3・16 
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