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新オズのブリキの樵

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第一幕その五

「よかったね」
「最高だったよ」
「素敵なお風呂だったわ」
「お湯もとても奇麗で温かくて」
「とてもいいお風呂だったね」
 五人はとても満足しました、そしてブリキの上にマットやシーツ、掛け布団がちゃんとある天幕付きのベッドにそれぞれ寝てです。
 とても心地よい眠りに入りました、そして朝です。
 イギリスの朝食、目玉焼きにウィンナー、トーストにボイルドベジタブル、牛乳といったものを頂いてです。
 五人はとても満足しました、そうしてお話するのでした。
「イギリス料理も美味しんじゃないかな」
「そうよね」
「こうして食べてみたら」
「悪くないよ」
「結構以上に美味しいよ」
「多分ね」
 かかしが五人に言ってきました。
「どんなメニューもちゃんとした火加減と味付けならね」
「美味しいんですね」
「イギリス料理も」
「色々言われてますけれど」
「その実はですね」
「ちゃんとしたら美味しいんですね」
「そうだと思うよ、あの鰻のゼリーや鰊のパイもね」
 こうしたお料理もというのです。
「ちゃんと調理したらね」
「そうすると、ですか」
「しっかりと食べられますか」
「それも美味しく」
「そうなんですね」
「その実は」
「そうだと思うよ、現にハンバーガーだって適当に作るとどうかな」
 五人が昨日のお昼に食べたこのお料理はというのです。
「一体」
「美味しくないですね」
「そんなことしたら」
「やっぱりちゃんと作らないと駄目です」
「そうしないと美味しくなりません」
「絶対に」
「そうだね、だからね」
 それでというのです。
「イギリス料理もだよ」
「ちゃんと作る」
「そうすることが大事ですね」
「そうしたら美味しくなりますね」
「こうして」
「今僕達が食べているものみたいに」
「その筈だよ、フランス料理だっていい加減に作ったら」
 そうすると、というのです。
「美味しいと評判のフランス料理でも」
「よくないですね」
「いい加減だと」
「火加減と味付けはしっかりしないと」
「美味しくなくなりますね」
「フランス料理も」
「オズの国は食材はどれも最高だけれど」
 それでもというのです。
「外の世界ではそちらにも違いが出るし」
「贖罪も大事ですね」
「いい食材を使う」
「そうしないとですね」
「美味しくならないですね」
「逆にいい食材を使ったらね」
 外の世界ではというのです。
「イギリス料理もだよ」
「美味しくなりますね」
「火加減や味付けをちゃんとして」
「食材もいいものにしたら」
「そうしたらですね」
「いいんですね」
「そうだよ、何でもそうして努力したらね」
 そうすればというのです。 
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