新オズのブリキの樵
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第一幕その三
「今では色々な国から色々なお料理も入りまして」
「多彩だね」
「そうなったね」
「そうなりました、ハンバーガーも出て来て」
今自分達が食べているお料理もというのです。
「それで、です」
「他のお料理もだね」
「出て来たね」
「それで色々なお料理を食べています」
そうなっているというのです。
「外の世界のアメリカは」
「そしてオズの国もね」
「そうなっているね」
二人は食べながらお話するジョージに笑顔で応えました。
「今では」
「そうだね」
「それでもうイギリス料理は」
最初のそれはというのです。
「あまり食べないですね」
「イギリス料理ってね」
「あまり聞かないわよね」
「外の世界の僕達の学校でも」
「イギリスから来た子達だっているのに」
「イギリス料理よりもね」
ジョージは一緒に食べる恵梨香達四人に応えて言いました。
「学校では日本の料理がメインでね」
「色々な国のお料理食べて」
「それで楽しんでいるし」
「オズの国でもね」
「そうしているから」
「イギリス料理って食べないね、いい印象もね」
それもというのです。
「実はないしね」
「そういえば」
樵は五人の言葉を聞いて言いました。
「オズの国でも皆イギリス料理食べないね」
「メニューはあるけれど」
「殆ど食べないね」
「皆ね」
「他の色々なお料理食べて」
「そうしてね」
「そうですよね、僕アメリカでもそうで日本でもで」
ジョージはまた言いました。
「オズの国でもです」
「そうだね、それでドロシーもね」
今皆がいる食堂でライスプティングを食べた彼女もというのです。
「イギリス料理久し振りに食べたと言っていたよ」
「そうだったんですね」
「今ではドロシーは何でも食べてね」
そうであってというのです。
「オズの国で一番色々なものを食べた人かも知れないけれど」
「そのドロシーさんもですか」
「そうなんだ」
これがというのです。
「イギリス料理はね」
「久し振りだったんですか」
「食べたのはね」
「そうだったんですね」
「アップルパイとかは元々イギリス料理でも」
それでもというのです。
「今じゃアメリカに入ってね」
「アメリカ料理になっていますね」
「ビーフシチューだってね」
このお料理もというのです。
「そうだしね」
「イギリス料理って食べないですね」
「うん、外の世界じゃ人気がないね」
「そうなんです」
ジョージは素直に答えました。
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