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八条学園騒動記

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第七百九十話 下着その十三

「カラオケって連合のものなのよね」
「他の国にはないの」
「連合だとどの国にもあるけれど」
 それでもというのだ。
「マウリアとかにはね」
「ないのね」
「エウロパにもね」
「あそこは絶対にないわね」
 ジュリアはアロアの話を聞いて言った。
「そうしたカラーじゃないわね」
「そうよね」
「歌うといえば」
「飲み屋でね」
「歌うのね」
「カラオケバーみたいなお店はあっても」
 エウロパではというのだ。
「カラオケボックスはね」
「ないのね」
「カラオケって完全に大衆娯楽だから」
 アロアはそれでと話した。
「それでね」
「そうしたお店ないのね」
「他の国にはね、しかもね」
「しかも?」
「余裕がないと」
 生活にというのだ。
「平和でね」
「そうでないとなのね」
「ないものでしょ」
「そうね」
 ジュリアも確かにと頷いた。
「言われてみるとね」
「でしょ?連合は平和だからね」
「カラオケボックスもあるのね」
「辺境でもね」
 かつて国境の外から時折宇宙海賊が来て治安に問題があった地域もというのだ、それが連合の問題の一つだったのだ。
「あったしね」
「辺境も普段はね」
 ジュリアもこの地域について話した。
「海賊も来ないし」
「海賊来てもね」 
 ジュディも言ってきた。
「軍隊や宇宙警察いるし」
「それに人工衛星がね」
 アロアはジュディにも話した。
「海賊を迎撃するから」
「それでよね」
「流石に星への侵入はね」
「ほぼなかったしね」
「精々宇宙をうろついて」 
 そうしてというのだ。
「船を襲う位だったし」
「宇宙海賊もね」
「だからね」
「辺境でも平和で」
「カラオケボックスもね」 
 アロアはまた言った。
「ちゃんとね」
「平和だったわね」
「宇宙海賊がいた頃もね」
「だから」
 それでとだ、ジュディは言った。
「カラオケあったし」
「他の地域だとね」
「もっと平和だし」
 それでというのだ。
「何処でもね」
「連合だとね」
「カラオケあるのよ」
「そうよね、それじゃあ」
「今からね」
「三人で行って」
「歌って飲みましょう」
 こう話してだった。
 実際に三人でカラオケボックスに向かった、下着を買った後はカラオケボックスでそうして楽しむのだった。


下着   完


                   2024・12・2 
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